女性系の不調にはメディカルハーブ! そこに落とし穴が……。

メディカルハーブを扱う自然療法の専門家、ナチュロパスはメディカルハーブをどう扱っているのか? よく見られる使われ方とそこに隠れている落とし穴を解説していきます。

 

ホルモンバランスの乱れ 体内では何が起こっているの?

チェストツリーの働きの時にも出てきた、ホルモンの調節機能をつかさどっている「視床下部・下垂体」の連携は大丈夫かな? 命令はうまくいっているかな? という可能性を考えることも大切ですが、実は、もっと他の部分にも目を向けないといけないのです。

他の部分とは、肝臓の働きや、胃腸の働き、自律神経、血行、体に蓄積させている有害金属や環境ホルモンやその排出具合、体内の栄養レベル、酸化具合などなど……。

「ホルモンバランスの乱れ」と一言で言ってもその言葉の奥には、これだけ多岐にわたる原因が隠れていて、全体を診るホリスティックな視点で、その体を見ていくと往々にして、「視床下部・下垂体軸」以外に、原因が潜んでいることが多いのです。

 

本当にホルモンを調節する必要がありますか?

こうして色々な原因を探っていくと、あなたの不調には、「ホルモンの調節能力をサポートすることが、果たして本当に必要ですか?」という質問に行き着きます。女性系の不調を持っている方全てが「真のホルモンバランス不調」とは限らず、ゆえに、チェストツリーが要らない人もいるのです。

 

ナチュロパスは、こう活用する!

実際に、メディカルハーブを使用することの多いナチュロパスは、どのように活用するかを、少しご紹介しましょう。私はナチュロパスとしてハーブを13年以上国内外で処方してきましたが、女性系の不調でメディカルハーブをご紹介する際に、「チェストツリー」をあげないことも多くあります。どの部分が原因でその状態に至っているのか? で、対策が変わってくるので、そう考えると、当たり前に思えてきますね! 実際に問題を抱えている部分の機能サポートを図って、「乱れ」の本当の原因をなくすことが、根本解決につながりますから。

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チェストツリーをはじめ、メディカルハーブを使用することを必要以上に怖がる必要はないけれど、もしチェストツリーが入っているブレンドを長い間摂っている場合、例えば目安として半年以上摂っている方がいらっしゃったら、少し見直してみてもいいかもしれません。(専門家からの勧めでなく、自己判断での半年、です。)問題はもっと別のところに隠れているかもしれないですから。

「女性バランス=チェストツリー」として知られているので、日本で販売している商品も、海外の商品も、チェストツリーを乱用しているケースや商品を見かけます。ハーブのような自然なものでも、一般に出回り販売されている商品だから「安心! 大丈夫!」と手放しに判断せず、適切な危機感を持てるといいですね。

今回のチェストツリーの活用方法のように、使う側に「活用の知識」があるのとないのとでは、恩恵を受けられるかどうかに差が出ます。自分はどの部分に原因があるのか? どうやって体調を立て直していったらいいのか? 自己流だけで解決せず、ぜひ専門家の知恵も借りながら、自分にあったセルフケアを見つけてくださいね!

 

《ナチュロパス ネイチュラさんの記事一覧はこちら》
https://www.el-aura.com/writer/matms/?c=88393