素敵なパートナーシップのために〜【オーストラリア体験記】SEXワークショップPart.5

ワークショップに参加された熟年カップルやご夫婦は、講義中も仲良く手を握り合い、いつまでも若き日の恋人のようでした。 その姿はとても素敵で眩しくて、わたしも年をとっても、こういうふうにありたいと実感したものです。

前回は、〝女性のオーガズムと脳波〟についてお話をしました。

今回は、いよいよ【オーストラリア体験記】セックス・ワークショップの最終回です。

 

ワークショップ終了後

ポール先生やエマ先生、参加者の皆さんと打ち解けてリラックスした時間を過ごしました。ワインや軽食をいただきながら、和気あいあいとした温かい空気に包まれていました。
とてもエロティックだったけど、同時に、奥深い人間の体の神秘に触れたような、神聖な雰囲気でもありました。

こういう場を、破廉恥で不謹慎だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、参加者のみなさんは、とてもまじめに性を学んでいました。

 

性が学問的に研究されていたこと

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部屋の中に大人のおもちゃの本や、たくさんの性的で学術的な本があったので、わたしは先生に許可を取り、読ませていただきました。
ああ、こんなにセックスというのは奥が深くて、体系立てて学問のようになっているのか──。
目から鱗の情報が、たくさん書かれています。
わたしは、日本で歯科衛生士として働いていたとき、口とセックスとの関わり合いを学問的に解き明かすことができないかと、ずっと考えていました。
ですが、古くから、こうして多くの学者たちが真面目に体の快楽を解き明かし、性を学問的に研究していたのです。 それは、なかなか一般の図書館にも置いていないですし、日本語にもなかなか翻訳されません。
なぜなら、性というタブーに触れる異端な学問のためです。だから、世の大半の人たちは、セックスの奥深い奥義を知らないまま、ごく浅はかなセックスだけを行い、年を取ってしまうのです。

 

いつまでも男と女であり続けるために……

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今回のワークショップに参加して、感じたことがもうひとつあります。
40代以上のご夫婦も参加されていたのですが、彼らはいつまで経っても男と女であるということです。
日本では、子どもが生まれてしまうと、お互いのことを名前で呼ばずに「ママ」「パパ」 「お父さん」「お母さん」と呼び合うことも多いですよね?
恋人というよりも、家族という意識が強くなります。
家族という意識自体は悪いものではありませんが、それが日本のセックスレスに大いに関連していることは間違いありません。
ワークショップに参加された熟年カップルやご夫婦は、講義中も仲良く手を握り合い、いつまでも若き日の恋人のようでした。
その姿はとても素敵で眩しくて、わたしも年をとっても、こういうふうにありたいと実感したものです。
以上、わたしが経験した、オーストラリアのセックス・ワークショップの貴重な体験談でした。

 

・著書『歯科衛生士が教えるかわいいオーラルセックス

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《仲谷めいさんの過去記事はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/nakatani-mei/?c=102488