名前という言霊のもつパワー〜安倍晴明の呪(じゅ)に迫る〜

アメリカのカリフォルニア大学の心理学者チャールズ・キングはファーストネームで呼び合わないカップルは86%が5ヶ月以内に別れるという調査結果を発表しています。言霊のパワーを使わないと別れやすいということです。

 

こんにちは! 心理士の村田です。

陰陽師の安倍晴明は、様々な呪術を駆使していました。

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その中でも、名前を使う呪(じゅ:福をもたらし災難を除くために唱えられる魔力的な言葉)があります。
これを使うと、気になる人にかけると好きになってもらえるというものです。

晴明は名前に言霊が宿るとしています。名前はその人を表し、その人を縛ることがあるとしています。
実際に名前のもつスピリチュアルの存在が科学的に証明されています。今回は、名前の持つ言霊パワーについて迫ります。

まず、名前についての呼び方を押さえておきましょう。
山田一郎という人の場合、山田を苗字や姓、ラストネームと呼び、一郎を名やファーストネームと呼びます。
ここではファーストネームという呼び方をします。

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ファーストネームの言霊に関する研究・理論

アメリカのカリフォルニア大学の心理学者チャールズ・キングはファーストネームで呼び合わないカップルは86%が5ヶ月以内に別れるという調査結果を発表しています。言霊のパワーを使わないと別れやすいということです。

また、ある大手化粧品メーカーが、最近、名前で呼ばれていない既婚女性にファーストネームで呼びかける実験を行いました。19人を被験者とした実験だったようですが、脳内の神経伝達物質・愛情ホルモンであるオキシトシンが16%も増加したそうです。これが、ファーストネームの言霊パワーです。詳細は後述します。

よく引き合いに出されるのは、カクテルパーティ効果です。カクテルパーティの会場などの雑踏の中でも自分が気になるキーワードについては、耳に入ってくるという効果で、特に自分の名前が話題になったときは強く反応すると言われています。

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ファーストネームの言霊が影響する理由

さて、人間はこのようにファーストネームやニックネームで呼ばれた時に心地よさという言霊の影響を受けるのですが、その理由について検討してみましょう。

人間は生まれた時から特に母親の影響は強く、母親は母乳を与えてくれるので、母親には良い感情を抱くものです。また、父親、周囲の大人は、大切に愛情を持って育ててくれ、赤ちゃんは心地よさを感じます。

赤ちゃんはファーストネームやニックネームで呼ばれ続けます。このことから、赤ちゃんの時の心地よさとファーストネームやニックネームを呼ばれることが結びつき、心の奥底に言霊として記憶されます。

そして、大人になって、ファーストネームを呼ばれる(呪をかける)と、これをきっかけとして、言霊が働き心地よさが思い出されることになるのです。

そして、人間は苦しみを回避して、心地よさには惹かれるという心理がありますので、気になる人や好きな人にファーストネームの呪(じゅ)をかけると、自分を好きになってもらえるということになります。

また、前述のように、ファーストネームで呼ばれることで、オキシトシンが分泌されることになります。
オキシトシンといえば、別名を「抱きしめホルモン」と呼ばれている神経伝達物質で、好きな人を愛おしく感じた時に抱きしめたいという欲求を起こさせる効果があります。
ファーストネームで呼ぶことが相手に抱きしめたいという呪(じゅ)をかける言霊とも言えるのです。

このようにファーストネームの呪(じゅ)をかけるという言霊は、簡単にできるテクニックですので、使わない手はありません。

Male Doctor Talking with Patient

 

言霊で呪(じゅ)をかける前に

しかし、いきなりファーストネームで呼んでは違和感があり、下心が見え見えになります。
だから、ファーストネームを使う前に「ファーストネームで呼んでもいいですか?」と聞いてみましょう。
これは、欧米では当たり前のことです。
ある程度信頼関係があれば、拒否されることはないでしょう。
拒否されたとすれば、信頼関係を深めるのが先だということになります。

 

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