— その言葉はあなたの気持ち —
こんにちは!
mikaです。
身近な人や知り合いが重い病気になった時、あなたはその人にどんな言葉をかけますか?
私が癌になってから
「癌の人にどういう言葉をかけるのが一番いいですか?」
と聞かれることが多かったので、今回はそれについて書いてみました。
私が思う正解は
「何も言わないこと」です。
なので
世に出回ってる病気の人を励ます言葉
すべてがNGではないかと……
というのは
身近な人が重い病気になると、その人を励ましたい! 前向きになって欲しい!
って、純粋に思いますよね。
けど、その元気づけたい言葉のかける時期を間違うと
それは『ただのこちら側の気持ちの押し付け』に変わるからです。
— 言葉を受け取る側の気持ちは —
人に言葉をかける時って、普段でもその相手の様子を伺いますよね。
これって、日常でも難しく感じている人もいるのでは?
それ以上に、病気の人に言葉をかけるタイミングは難しいと思います。
その上、言葉のチョイスを間違うと全てが裏目に……
どれだけ普段仲がいい人から「大丈夫! 大丈夫!」と言われても
心が弱ってるその時は「あなた医者? 神様?」と思う人は少なくありません。
もちろん、親しい人からのその言葉で少し安心される人もいるでしょう。
しかし、『こういう時は多くの人が心の中では素直に受けとれない』
と心理学を研究されている方はいわれます。
たとえ病気の宣告から時間が経過していても、治療がうまくいってなければ
「前向きにね」と言われても前向きに考えられるはずもなく「人ごとやもんね」と感じる人も……
よく言われる「がんばってね」も危険です。
これは病気でないアスリートでもその言葉をかけられると「がんばってるから!」
「これ以上、どうがんばれと?」という気持ちになるという話、皆さんもよく聞かれませんか?
「がんばってね」を言っていいのは、本人から「がんばる」という言葉が出た時だけ。
人から先に言われるとその言葉は本人の負担になります。
— 何も言わないのがちょうどいい —
こういう時は
「何か言わないと」と思わずに
「元気づけないと」と思わずに
本人が黙ってるなら、ずっと黙って側にいる
本人が話していたら、どんなネガティブな内容でも口をはさまず聞いている
そこから立ち直るのは本人だから
本人のその様子を見守ってあげる
周りの人はそれぐらいがちょうどいいと思います。
相手がそう親密でもない同僚やあまり会わない友達なら
なおさら、何も言わないほうがいいでしょう。
それこそ、その人の状況や心境をまったく何も知らないのだから……
何かを言って相手の気持ちを害させる確率を高めるよりも
『言葉を失った』としておくほうが良くありませんか?
久しぶりの電話で『重い病気であること』を本人からふれてきたのなら
それは本人の気持ちがだいぶ落ち着いてきている証拠なので、
あなたに言葉をかけてもらいたいと思われてる可能性は高いです。
なので、その時は大変だったことをねぎらい、現在の状況を尋ねて、
最後は「気持ちが無理にならないようにしてね」
と、いう言葉なら知らない間に相手を傷つけることはないと思います。
なぜなら
『本人が無理(頑張り過ぎる)すること』を心配しているだけなので
こちらの気持ちの押し付けにはならないからです。
— どうしても自分の気持ちを言葉にしたいのなら —
本人がどういう状況や心境であったとしても
どうしても言葉をかけずにはいられない人……
いらっしゃいます?(笑)
1つ例にあげるとしたら
「もしかしたら、私でなんとかできることがあるかもしれないから
言いたい時に何でも言ってみてね」
でしょうか。
これだと、自分がなんとかできると勢いこんで言ってるわけでもなく、
押しつけ感もなく、「とりあえず話してみて」というこちらの聞く姿勢と
待つ姿勢が伝わるのではないかと……
以上のこと、私は治療を選択してないのであてはまりませんが(汗)
病気になった方々のお話をお聞きして、まとめてみました。
よろしければ参考にして下さいね。
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