えっ!? 嫌われているけれどもきちんと供養されているモノ 最近話題の供養塔を紹介

この像は、私たち人間に「最も嫌われている虫」といっても過言ではない「ゴキブリ」を供養するために作られた供養塔なのです。

【すべてのものを供養する精神】

「日本人は様々なものに魂を見いだす民族」。そのために、人間以外の存在でも「供養」するという概念を持っています。以前に紹介した「草木塔」もそのひとつ。

草木や動物だけでなく、刃物や針などといった「仕事上の道具」にまで感謝をもって供養するわけですから、どんな供養塔があっても不思議ではないのですが、最近とある供養塔が「インパクト抜群」だとして話題になっています。

 

【嫌われているあの虫も供養】

その供養塔とは「護鬼佛理天像」と名前がつけられています。漢字だけをみると、供養塔というよりも、なにか「仏像っぽいイメージ」があるかもしれませんが、こちらは実際、供養塔というよりも、像なのですが、「4本の手に、2本の触覚を持ち、どっしりとした下腹部には、ビルのようなものが食い込んでいるという異形の姿」をした像なのです。ここまで説明すれば、その正体にすでにお気づきの方もいることでしょう。

この像は、私たち人間に「最も嫌われている虫」といっても過言ではない「ゴキブリ」を供養するために作られた供養塔なのです。この像を建立したのは「株式会社SONO」、ビルやマンションの管理をしている会社なのですが、その中には害虫防除を専門に扱う「SEARCH」という部署があり、従来とは異なった独自のシステムによって様々な害虫を退治してきているというのです。

つまり、その自慢の技術で「駆除してきたゴキブリを供養する」ために、奈良県にある「林泉寺」に建立された鎮魂の碑であるわけです。しかしながら、その姿は前述したように異形であり、ゴキブリをさらに怪物にした感じの像に多くの人が衝撃を受けて話題となりました。

どんな姿をしているのか、またどういう想いでこの像が建立されたのかは、株式会社SONOのWEBページに詳細がありますので、興味がある方はご覧になってみて下さい。

護鬼佛理天像(株式会社SONO)

<次ページへ>