香りのアートセラピー、大学での研究により、その効果は心理、身体、社会的側面に及ぶことが確認されています

複数回作ると表現力、満足感が高まり、人と一緒に作ることでコミュニケーション・スキルの向上も期待できます。

自由記述の感想から、作品がセルフケアに役立つことが示唆されました。
●フレグランスについて
「フレグランスを嗅いでスッキリしたし、リラックスできた」
「フレグランスは自分好みにできたので、疲れている時などに嗅ぐととても癒されました」
「アルバイト前に嗅いだら、頑張る源になりました」
「イライラしている時に香りを嗅ぐと気持ちが落ち着きました」など
●コラージュについて
「自分で作ったコラージュを見るとなんだか元気が出ました」
「アロマコラージュは楽しくやらせてもらったので、コラージュを見るたびににやにやしてます」など
●フレグランスとコラージュについて
「疲れている時コラージュをイメージすると、フレグランスのにおいが思いうかび、リラックスできた」など

(写真はイメージです。調査とは関係ありません)

 

グループで複数回、作るとコミュニケーション・スキル向上

大学生に、2週間おきに3回、アロマコラージュ療法®を体験してもらいました。
比較のため、アロマコラージュ療法を行わない対照群も設けました。
その結果、アロマコラージュ療法前よりも、アロマコラージュ療法を3回体験した後、社会的スキル(人と効果的に関わるスキル)が有意に高まっていました。
対照群にはこうした変化はありませんでした。

(写真はイメージです。調査とは関係ありません)

 

回を重ねると自分らしい表現ができるようになり満足感もアップ

大学生にアロマコラージュ療法®を3回実施し、作品分析を行いました。
その結果、1回目、2回目は多くの人に共通する特徴があったのに対し、3回目は使用する精油の種類、コラージュの色彩、明度、切り方、余白位置、切り抜きの内容などにばらつきがみられ、最終回は個性がはっきりしてくることが示唆されました。
自由記述の感想では、3回をとおして「楽しい」という感想が顕著でした。

また2回目に、1回目にはなかった作品についての記述が出現し、3回目に急増しました。
「今回はペパーミントを入れたのでさわやかになりました」(2回目)、「今までと違うスパイシー系のにおいにしてみました」「色を統一してまとまりのある作品になりました」など。

最終回は、作品満足度が1回目よりも有意に高まっており、自由記述の感想でも「理想の香り」「前回よりも自分の好みの香水ができた」「香水もコラージュも満足いく作品になりました」など、満足感を示す感想が増加しました。

(写真はイメージです。調査とは関係ありません)

アロマコラージュ療法®では、心身ともにリラックスして楽しみながら作品づくりを行え、作ったあとも、フレグランスやコラージュによるセルフケアで気分やストレス緩和、自己肯定感の向上などが期待できます。

複数回作ると表現力、満足感が高まり、人と一緒に作ることでコミュニケーション・スキルの向上も期待できます。

こうしたセラピー効果を活かし、一般の方向けのワークショップはもちろん、不登校やひきこもり、そのご家族、被災者など、問題やストレスを抱えた方々への支援を行っています。

 

 

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