神々の履歴書第7回―神様に合う合わないはあるのか? 大神神社と九頭竜神社「神々の戦い」

こんにちは。マユリです。

ある方から、「日本の神様は喧嘩しないので、いろいろ一緒に祀ってもかまわないと聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?」と聞かれました。

なるほど、神さまというより、人類に、是非そうあってほしいものですが、悲しいかな理想と現実は別です。

実際、マユリの所には、「敵対する神様をお参りして」体調を崩したり、起きられなくなって寝込んでしまった方が、結構いらっしゃいます。

そりの合わない神様同士というのはいくつかありますが、その中でよくあるパターンが、大和朝廷系の(つまりユダヤ系の)神様と、大和朝廷以前からの日本土着の神様(非ユダヤ系)との対立です。

マユリのサロンは関西なのですが、経験的に奈良在住のクライアントさんによく起きます。以下は、そうしたお客様のお話です。

 

寒気がして起きられない!―急性憑依症状

10年以上前のことです。ある方が疲れ切った顔をしてこられました。「この3週間、もうだるくって、体が鉛のように重くて起きられないんです。寒くて寒くて夏なのにセーターを着てそれでも震えがきて……」

これは、急性憑依の症状です。

「主人と一緒に、大神大社にいってから、ずっとこうなんです。でも、いっしょにいった主人はなんともなくって……」

確かにこの方は、霊媒体質でもらいやすい方ではありますが……さっそく、石を置いてみてみましょう。

 

数十匹の白蛇、現れる!!

石を置くと自然と変性意識状態(いわゆる催眠状態で、脳波がα波やθ波の状態です)になって、普段見えないものが霊視できるようになります。

ビジョンに、たくさんの白蛇が現れました。数え切れない蛇が、まるで白魚の軍艦巻のようにうごめきながら、口々に何かうったえています。埒が明かないので、代表が一人話すように言ったところ、一匹の白蛇が前に出てきて、人の姿になりました。

なんだか、埴輪のようないでたちの男性です。

よく蛇神さまというと、動物の蛇と混同している方がいますが、多くは元人間です。蛇の正体は、長年この世にとどまって、怨霊化した人の魂なのです。

 

古代の処刑の跡―蛇とともに、生き埋めにされた人々

棟梁の蛇(古代人の男)が語り始めました。

「我々は、戦に負けて処刑された……」

山に、たくさんの横穴を掘っています。その穴の中に蛇を放り入れ、それから、後ろ手に大きな棒に縛り付けられた男たちが、棒のまま穴に入れられ、生き埋めにされていきます。

まるで古代殷王朝の蠆盆の刑(たいぼんのけい)のようで、ずいぶん手の込んだ処刑法です。すべて男性で女性はいません。

しばらくして祟りと思われる出来事が次々と起きだし、敵の王らしき人物が「だから俺はああいう殺し方は嫌だと言ったのに、アイツがそうしろというから……」といって、託宣を下した神官をなじっている光景がみえました。

 

古事記の記述「神武天皇の大和制圧」

このビジョンを見た後で、奈良の歴史に何か示唆するものがないか探したところ、古事記の神武天皇の大和制圧に、よく似ていることがわかりました。

「吉野を超えてやってきた帝は、大和に盤踞(ばんきょ)する荒ぶる神々を平らげ、畝傍の橿原の宮で即位した」と記されていたのです。ビジョンに現れた敵の王は神武天皇で、白蛇たちは「平定された大和の豪族」たちなでしょうか。

ただ、「敗者を蛇の穴に生き埋めにした」とはどこにも書かれていません。勝者にとって、そこは「省きたいところ」でしょうし、埋められた人々にとっては、そこが最も「訴えたいところ」だったのでしょう。