歩く瞑想のすすめ 思考によるコントロールを解放する

ほとんどの不安感やおそれは、思考が造り出している幻想です。 実際にまだ起きていないことを心配しています。

世界のリゾートやコミュニティーで働きながら旅する生活をしています。
今回は、1ヶ月にわたるモルディブ滞在から帰国しました。

ゲストの多くは、会社経営者、医師、弁護士などで、日々、思考中心の忙しい生活を過ごしています。

癒しを求めて世界中から集まるゲストから新しい体験だと喜んでいただいた”感覚を開くワーク”のひとつをご紹介します。

 

【歩く瞑想・ウォーキングメディテーション】

マーレ空港からスピードボートで25分ほどの、30分も歩けば一周できてしまうほど小さな島。

ゲストが到着してまず行うことは、履いてきた靴を脱ぐ。
ステイ中は、ずっと裸足での生活です。

360度海に囲まれ、オーガニックな野菜と果物たっぷりの生活……

なにもすることがない、ゆったりとした時間を過ごそうと皆さんこられますが、身体はなかなか都会のリズム、習慣から切り替えられません。

相変わらず呼吸が浅かったり、急いでいないのに、気づいたらはやく歩いていたり、なにかをしないといけないような気持ちになってしまったりします。

こんなに素晴らしい環境にいるのに、切り替えが難しいのです。
都会にいたらなおさらのこと。
夜、リラックスして眠ろうと思っても、頭がなかなか休まりませんよね。
眠るときに、身体が休めていなかったら一体いつ休息できるのでしょう。

そんな日々の習慣を切り替えるのに、朝のクラスで行った「歩く瞑想・ウォーキングメディテーション」がとても効果的で人気でした。

目的は、考え事、心配事で忙しく動いている頭を空っぽにし、思考のコントロールを解放すること。
方法はとても簡単。

・呼吸に意識を向ける
・ゆっくりと一歩一歩を、マインドフル(意識的)に感じながら歩く

 

とてもシンプルで、そしていつでもどこでもできます。

ほんの数分でもとても効果があります。

呼吸に意識を向ける方法は、声を出さずに息を吸って、「お腹がふくらむ、ふくらむ……」そして、息をはいて、「お腹がへこむ、へこむ……」と呪文のように繰返しながら、ゆっくりと一歩一歩すすむだけです。

そして、歩かなくても、同じ呼吸法をすることで、オフィスで座りながらでも、満員の通勤電車でつり革につかまりながらも瞑想ができます。

ほとんどの不安感やおそれは、思考が造り出している幻想です。
実際にまだ起きていないことを心配しています。
思考を頭から足に移し、ゆっくりと呼吸に意識を向けて歩いてみましょう。

内側の世界を感じ、眠っていた感覚の扉をノックしてみましょう。
そこには次のステージへの変容が待っています。

 

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