私たちが人間関係で悩みやすいのは、「感情」と「コントロール」という2 つのテーマが大きく関係しています。今日はこの2 つについて、わかりやすくお話ししようと思います。
はじめに
私たちは日々、家族や友人、同僚、さまざまな人との関わりの中で生きています。人間関係は楽しいこともあれば、正直、面倒に感じたり悩みの元となったりすることも珍しくありません。「人といると疲れる」「相手の言動にイライラする」そんな気持ちになった経験は、きっと誰にでもあるはずです。
感情は「自動的に」反応している
まず知っておきたいのは、私たちの感情はほとんど「自動的に」反応しているということです。
目の前で誰かが不機嫌そうな顔をしたら、不安になったりイラッとしたり。反対に、優しい言葉をかけられると、ほっとした気持ちになったりします。こうした感情は、意識するまでもなく勝手に湧き上がるものです。それは、人間が自分を守るために持っている本能です。でも、その感情に毎回振り回されてしまうと、自分も苦しくなりますし、相手との関係もギクシャクしてしまいます。
「相手をコントロールしたい」は、誰しも抱えがちな欲求
では、なぜ人間関係が難しくなるのでしょうか?
その大きな原因のひとつが、「相手をコントロールしたい」「私の思い通りに動いてほしい」と無意識に願ってしまうからです。たとえば、「あの人にはもっと〇〇してほしいのに」とか、「どうして私の気持ちをわかってくれないの」と感じるときが、無意識に相手を動かそうとしている状態です。一度、相手が自分の希望通りに動いてくれたりすると気持ちよくなって、「またそうしてほしい」と思うようになります。人はそれぞれ自分の考えや感情を持っています。でも現実はいつも自分の思い通りになることは、ほとんどありません。さらに、「コントロールしよう」とするほど、相手も無意識に反発したり、似たように自分を操作しようとしてくる、という関係が出来上がってしまうことも多いのです。それが続くと、ストレスやイライラがどんどん溜まってしまう。これが人間関係の“ しんどさ” の正体の一つです。

「 相手はコントロールできない」と考えてみる
では、どうしたらもっと楽になれるのでしょうか?
答えはとてもシンプルです。「相手はコントロールできないもの」と、まず考え方を変えてみること。私たちがコントロールできるのは、実は「自分」のことだけなのです。もし「○○しなくちゃいけない」と自分や相手を責めてしまいそうなときは、その言葉を「○○したい」「○○してみよう」と、希望や意思に変えてみてください。「誰もやってくれない」と感じるなら、「自分がやりたいからやる」と思って行動してみましょう。そうすることで、「やらされている」「誰かのために頑張らなくちゃ」という義務感が減り、「自分の意思で動いている」という満足感が生まれてきます。行動に自分の気持ちをしっかり乗せることで、毎日の充実感もアップします。
“自分を満たす” ことが本当の自由
実は、人をコントロールしようとしてしまうとき、その根っこには自分の中の「満たされない気持ち」や「不安」が隠れていることが多いです。「相手が○○してくれれば、自分は安心できるのに」「あの人が私の気持ちをわかってくれたら、満たされるのに」こうした思いは、誰しも持ったことがあるはずです。でも、本当の自由とは「自分の価値観」「自分の気持ち」そして「自分がどうしたいか」を自分の力で満たしていけることです。自分の心が「今、これをやりたい」と感じたら、まず自分のためにそれをしてみる。自分自身で自分を満足させてあげること。それが本当の「自由」であり、「自立」とも言えます。
人間関係がもっとラクになるために大切なこと
自分が満たされ始めると、人に無理に何かを求めたり、相手を思い通りに動かしたくなる気持ちが少なくなっていきます。結果として人間関係の悩みやストレスもぐっと減り楽になります。また、「自分」が出来てくることで、相手と協力したり、新しいことにチャレンジしたりする余裕ができてきます。「自分の表現」と「相手の表現」が混ざり合い、思いもよらない面白い化学反応が生まれることもあるでしょう。
まとめ
人間関係で一番大切なのは、まず「自分で自分の幸せや満足を作っていく」ことです。これからは、相手を変えようとするより自分の感情や気持ちに正直になり、自分のために動いてみてください。自分自身をコントロールすることで、人間関係にもっと“ 自由” を感じられるようになります。「コントロールしない・コントロールされない」そんな関係性が広がれば、今よりもっと毎日が楽になるはずです。




















