マーティン・ジョーンズ ミディアムシップを理解する パート1〜Understanding mediumship Part 1

ミディアムとは?

ミディアムとは、霊界とクライアントを繋ぐ「媒体」になる人のことで、一対一の個人セッションを行ったり、公開デモとして公の場で実演することもあります。

ミディアムは霊界にいる人(生きている友人や家族に思いを伝えたがっている人)について詳しい情報を受け取り、本人に伝えることができます。

というのは、私達は死を迎えても死ぬのは肉体だけで、魂はその後も生き続け、生命の次の段階つまり霊界で成長を続けるからです。
死によって、私達は地球次元の肉体的・物質的な執着から解放されます。
身体の不具合や身体的欲求、あらゆる感情的衝動は、肉体があるからこそ生じます。
お金や権力の欲求は現世のもので、死後の世界には存在しません。

よくあることですが、人は亡くなって霊界に移ると、自分のことやそれまでの生き方について非常に深い気づきを得ます。
霊界では個人的選択・私見を越えたところから見たり感じることができるので、人生や生命のあらゆる側面とその真理が見えるのです。

私達は死後、どうなるかについては世界中にあらゆる信念が多数存在しています。
単に存在そのものが消え、意識のない塵となって宇宙を無秩序に漂うだけだ、と信じている人々もいれば、死ぬと真の自己に戻り、神に近い存在となるのだ、と信じている人々もいます。
私はミディアムとして数年間働いてきた経験から、死後に私達の意識は移行し、霊界に移っても私達はそのまま存続することを知っており、微塵の疑いもありません。

亡くなった後もその人の記憶や特徴の良い面はそのまま残っていて、それをミディアムを通して伝え、「私達はまだ生きている。本人が話しているのだよ」と証明します。
時にはミディアムを通して、霊界での様々な体験を家族に伝える場合もあります。

霊界の存在を心から信じ、宗教的な概念からミディアムシップを理解している人々の多くがスピリチュアリストです。
ですが、霊界の存在を信じるために特定の教義に従う必要も、自分を特定の定義にあてはめる必要もありません。
ずいぶん前に、誰かがこのように言っていました。

「あらゆる宗教や哲学に自分を重ね、一体化している人達は『死後も生き続けると信じている』と言う。だがスピリチュアリスト達は『死後も生き続けると知っている』と言う。」と。

私達はすべての生命の神聖な源の一部であることを、生まれ持って知識としてわかっている人は世界中に大勢います。
そして大勢のスピリチュアリストが、亡くなった家族はいまも霊界で生きているという確かな証拠を定期的に受け取っています。

 

証拠に基づいたミディアムシップ

彼らはどのように証拠を受け取ったのでしょう? よくあるのは、とても特別な存在だった人、たとえば息子、配偶者、親、隣家に住んでいた人などが死後も存在しているような経験をする場合です。

亡くなった人がつけていた香水の香りがしたり、ただそこに居るという感覚を覚えたりします。
これとは他に、ミディアムを通して正確なメッセージや確かな会話をする場合もあります。
メッセージが正確だと言えるのはなぜかというと、証拠があるからです!

証拠とはどういう意味でしょう? イギリスでは「生存の証拠」という表現をよく使います。
これは、ミディアムが霊界にいる人の人生や、セッションの依頼者の人生でしか意味を成さない詳しい情報を受け取り、伝えることができている時に使う表現です。

情報の内容は何でもあり得ますが、基本的には(これだけに限りませんが)その霊の名前や関係性、他の家族メンバーに関する詳しい情報、亡くなった時の年齢、亡くなった時の主な健康状態とどのように亡くなったか、住んでいた場所・仕事をしていた場所、誕生日や記念日など大切な日付、セッションに来ている本人とその霊との思い出などが伝えられます。

経験豊かなミディアムであれば、本当に亡くなった家族と話しているのであり、その話を作り上げたり想像で言っているわけではないことを示すために、絶対に知りようのない情報を伝えるだけの能力があるはずです。
生存の証拠として認められるためには、それが確かに真の情報であると認められる必要があります。