マインドフルネスとミディアムシップ〜マーティン・ジョーンズ 2017年5月

正式にミディアムとしてのトレーニングを受ける前にマインドフルネスを学んでいたらよかったのに、と思うところもあります。 そうしていれば、その後の15年間はマインドフルネスをもっと活かしてミディアム能力を伸ばせただろうというのが正直なところです。

朝、目を開いた瞬間から私達の気づきは身体を離れ、五感に心を奪われます。
私達の気づきは物質世界と外的経験に巻き込まれてゆくのです。

ボディ・スキャニングは気づきを意図的に自分に戻してくれます。
グラウンディングもしっかりできますし、思考を落ち着かせて休ませる素晴らしい方法でもあるので、自分自身のエネルギーを感じて理解できるようになります。

ミディアム能力を使う前に私は必ず座り、自分の呼吸にフォーカスし、気づきを自分の体内に戻します。
初めは身体のどこか一部、たとえば両手や両足から気づきを向けてゆくとやりやすいでしょう。

そこから徐々に気づきを広げてゆき、身体全体や身体の周囲のエネルギーを感じます。
これは外界からの不要な刺激をすべてシャットダウンするのに完璧な方法です。
霊界は私達よりも高い周波数で振動しています。

したがって、楽な状態で自分のエネルギーを感じ、味わっていられればいられるほど霊界のより繊細なエネルギーに気づく能力も発達するのです。
自分のエネルギーを感じ理解できないで、霊界の微細なエネルギーを感じとれるはずがありませんね。

ミディアム能力を使っている間は身体の感覚を弱めるのではなく、研ぎすませて霊界からのインスピレーションがマインド内に入ってくるのを受け入れ、そうやってスピリットの存在やメッセージを伝えます。
ミディアムは五感を渾然一体化させて第六感を呼び覚ましていると言えます。
第六感は感情と認識の感受性が高まっている状態で、次の次元界と通信する能力なのです。

マインドフルネスの基本的な要素の一つ、もっともよく取り上げられているのが「いまこの瞬間に在る」ということ。
マインドに気づきがありながらリラックスし、シンプルに「自分の状態に気づいていよう」と穏やかな思考がある状態です。

実践を重ねるうちに、おのずと簡単にできるようになります。
いまこの瞬間に在るために、過去や未来のことは考えません。
特にミディアム能力を使うにあたっては結果や効果に意識を向けないことです。
これはとても容易いことではありません。
一生懸命であれば当然成功したい、クライアントに最善のサポートを提供したいと思うものですから。

マインドを休ませ、落ち着かせてフォーカスを整えるのに一番シンプルな方法は呼吸に意識を向けることです。
瞑想を実践して来た伝統は、もう何百年も前からその素晴らしい恩典を知っています。

 

数年前、私は霊界にこう約束しました。

ミディアムとして成長し続けること、自分の時間を捧げ誠意をもって献身し、霊界にとって出来る限りふさわしいミディアムとして霊界に奉仕できるようになり、何であれ精一杯成し遂げる、と。

つまるところ、これ以上私に何ができるでしょうか?

これが私にとって解放体験となり、以前よりミディアム能力を楽しめるようになりました。
特定のゴールや目的を達成せねば、というプレッシャーを取り払ったからです。

人間なら誰でも欲動と欲求が複雑に絡み合ったものを持ち合わせています。
特にポジティブなことをしたい場合、それは顕著で、他者から認められたい、賞賛を得たい(これについてもっと知りたければ名高い心理学者カール・ロジャースのワークに取り組むことをお勧めします)、成功せねばならないという欲求があるものです。

こういった欲求がミディアムシップに伴っていると、成長は困難になります。
どんなミディアムシップやヒーリングも、本質は慈しみであることを決して忘れてはいけません。
他者を助けたいという気持ちが大きいほど、良いミディアムになれます。

忘れないで! 霊界に求めるばかりではなく、私達の方から多くのものを提供せねばならないのです。

 

マーティンジョーンズ7月来日!!詳細情報はこちらから>>

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