今ここに在ると実際にどのような変化が起きるのか? レナード・ジェイコブソンの「今ここ」にあるためのステップ Part2

今ここに在ることの筋肉=プレゼンス・マッスルを鍛えると、 慈愛や受容そのものとなり、ワンネスへと目覚めます。

生きとし生けるものは、過去未来の中で生きることは不可能なのに、どういう理由か人間だけが、マジックを使っているかのように、過去や未来の中にいながらにして、生きることができる。

わたしたちが今ここではないところで生きることは、生命の真理からも外れたことだとレナードは語っています。
生命の真理から外れて生きていれば、その不自然さから、精神的にも、肉体的にも
ストレスが生じるのは当然のことだとも言えるでしょう。

わたしたちの多くは、今まで過去や未来の中で生きてきたので、
最初はという世界から、過去や未来の世界へとすぐ戻ってしまいがちなものの、
今ここに在ることの筋肉=プレゼンス・マッスルを鍛えると、
今という世界に自分自身を定着させることができるようになり、
深いも自然と起こるとも、レナードは語っています。

それでは、今ここに在ることに根づいてくると、一体どのような変化が起るのでしょうか。

レナードは次のように語ります。

「わたしたちが今ここに在ることにもっと根づいてくるようになると、その実在(プレゼンス)の質がわたしたちの人生の中に流れ込み始めます。それでは、その質とは何でしょうか。あなたが今この瞬間に在るとき、あなたは慈愛そのものです。受容そのものです。それがあなたはほんとうは誰なのかです。あなたは自分の内側から力に漲っています。あなたはあらゆるものとひとつであることに気づいて存在しています。そのような質のすべてが、あなたの人生の中に流れ込むのです。あなたの外側の世界は、あなたの内面の世界の反映そのものとして現れます。あなたの内面の世界がシフトすると、その内面の世界の反映がただ単に外側の世界に現れるのです」

また、世の中で多くの人たちが目覚めると、
自分自身だけが至福に満ちるのではなく、
社会や世界にそのエネルギーが波及して世界平和に影響を与えると聖者たちも語っていますが、
このことをレナードも次のように言及しています。

「わたしたちひとり一人が目覚めると、集合的なレベルで人類の意識に影響を与えます。まるで光り輝く小石をひとつ、無意識の暗い池に投げるように。広がる光の波紋!」

レナードは世界平和について次のように具体的に語っています。

「地球に平和をもたらしたい、世界を変えたいと思うのであれば、あなた自身が変わらなくてはなりません。痛みや苦しみ、そして、紛争に終焉をもたらしたいのであれば、あなたの内側に隠された闇と痛みのすべてを、意識の完全な光の中に浮上させなくてはなりません。正しい、間違っているというものはありません。ただ意識的か、無意識的かしかないのです。集合的なレベルまで効果を得るには、多くの個人が二元性を超えて、一体性(ワンネス)に目覚める必要があります。これは実に効果的で世界に永続する平和をもたらす唯一の方法なのです」

leonard2【レナード・ジェイコブソン】オーストラリア、メルボルン生まれ。1969年メルボルン大学卒業後、法律学位を取得。1979年まで弁護士として活躍。1981年から数回に渡る神秘的な目覚めの体験があり、その覚醒の体験が人生、真実、そして現実に対する彼の認識を大きく変え、深淵で普遍的な「意識」の神秘が彼に開かれた。以来、25年以上に渡ってアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中国など各地でワークショップやリトリートを開催し、目覚めの道を歩む人たちのサポートを行っている。現在、アメリカ、サンタクルーズ在住。NPOコンシャス・リビングを主宰。日本語版の著書は『JOURNEY INTO NOW「今この瞬間」への旅』、『WORDS FROM SILENCE 沈黙からの言葉』、『EMBRACING THE PRESENT この瞬間を抱きしめる』がある。