『サルでもわかるハリィー先生のアヴァンギャルドな東洋医学講座』第四話.~頭も良くなる鍼灸指圧~

鍼灸指圧を日々の養生セルフケアに組み込むと、無病息災・風邪もひかない・病気も知らない健やかな一生が送れるそうです。そのメカニズムとは……? 

 

『ハリィー先生とトリ子さんのサルでもわかるイントロ談義』

ハリィー先生(以下 ハ)
「ここんとこ急激に寒くなってきたね。トリ子さんは体調は大丈夫?」

トリ子さん(以下 ト)
「ほんと、オー寒っ!昨日なんか、めったに雪が降らないここ牧之原市にも、チラホラと雪が舞ったもんねぇ。えっ、なに?体調? なに言ってるのよ、先生。だって、わたしはここで定期的に治療してもらってるから、風邪なんかとは無縁よ。ここに通うようになってから、もうまったく風邪を引かなくなっちゃったもん」

ハ「いや、そういうお客さんがウチには、けっこう多いんだよ。鍼灸指圧を日々の養生セルフケアに組み込むと、無病息災、風邪もひかない、病気も知らない健やかな一生が送れる、なんてのがごく普通の常識になる日が早く来ればイイのにね、って思うよ、ほんと」

ト「そのためには一にも東洋医学の啓蒙、二にも鍼灸指圧のアピール、ハリィー先生にボンヤリしてる暇なんかないわよっ!」

ハ「はい、まったくもって、トリ子さんの仰る通り!世界人類72億人がまだ誰も知らない真の東洋医学の実力、秘密を真っ先にドーンと大盤振る舞いしちゃう『サルわかシリーズ』、いよいよ、第四話がスタートです!」

ト「いよっ、待ってました!ハリアヴァ屋(笑)」

 

『頭も良くなる鍼灸指圧』

ト「ねぇ、ハリィー先生、なんだか最近は認知症の患者さんが激増傾向よね?」

ハ「そうだね。このへんのそういった施設の入居待ちなんかも、100人待ちがザラだなんてハナシは、よく聞くね」

ト「むかしは、そんな認知症なんて言葉は、それほど聞かなかったような気がするんだけど……」

ハ「そうだね。自分が子供の頃は、まだそれほど問題化していなかった気もするね。もちろん、実際にはそうした病症はあるにはあったんだろうけど」

ト「先生、そもそも、認知症の原因って何なの?」

ハ「うん、ザックリとひとことで言うと、細胞病理学的には脳細胞や脳神経細胞間にアミロイドβタンパク質という変性タンパク質が溜まることで、脳ニューロン間の情報伝達がうまく作動しなくなることが原因とされているね」

ト「ふぅ~ん、それじゃあ、そのアミロイドβタンパク質という変性タンパク質が脳細胞に溜まらなければ、認知症にはならないの?」

ハ「それが、そんなに単純にもいかないんだね。そのアミロイドβタンパク質という言わばタンパク質のゴミは、認知症を発症する高齢になるよりもかなり前、なんでもアラフォー世代の40代から脳内に溜まるようになるんだって。それでこの40代から脳内に溜まりだした変性タンパク質は、だいたい20年間から30年間かけて徐々に脳内に蓄積していって、その滞積した変性タンパク質が脳細胞間の情報伝達を阻害するまで溜まりに溜まってから、はじめて認知症のような病態が発現するんだね。それでなんとも納得がいかないのは、認知症を発症していない高齢者の脳にも、実はアミロイドβタンパク質はあるらしいの」

ト「えっ、それじゃあ、アミロイドβタンパク質という変性タンパク質が認知症の主犯じゃないの?」

ハ「いや主犯は主犯なんだけど、その溜まった量とか質の問題なんかもあるんだろうね。もちろん人間の病理ってのは、実に多用多彩で複雑であって、ファクター(原因)やパラメーター(関連要因)はそれこそ無数に存在するから、これこれがこの病気の原因、この病気の主犯と、1対1の因果律で一律に線形的に読み解けないのが人間の病態生理ではあるんだけどね」

 

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ト「な~る、ほんと、人間ってどこまでいっても難しいのね。でも、ふむふむ、待てよ。アミロイドβタンパク質が変性タンパク質ってことは、変性タンパク質と言えば、これはもしかしたら、先生の言う『凝り』の本体かしら?」

ハ「さっすが、トリ子さん、冴え方が違うね(笑)その通り、『凝りの本体は変性タンパク質である』というのは、わたしが導き出した凝りの病症認識です。だから、凝りを溜めない生き方の実践、つまり体壁筋肉系にも脳内にもどこにも凝りを溜めない養生法である鍼灸指圧をライフスタイルに取りこむことこそが、認知症を予防する最上の方法だ、とこれまで何度もハリィーは強調してきたんです」