南青山の児童相談所問題を、思いっきり外れた視点から考えてみる

こんにちは、よいぼしのなぎうたのkinaです。
最近TVを賑わせている（？）話題に南青山に出来る児童相談所の反対運動のお話がありますね。

正直、TVを見た限りでは「港区の担当者ももっときちんと話せよ」とは思いますし、あの説明会で納得できない近隣の方がいても仕方がないとは思いますが、何となくやるせない気持ちも拭えない人も多いかと思います。

変に福祉に詳しい占い師のkinaが、明後日の方向から南青山の児童相談所問題について考えてみたいと思います。

児童相談所が出来たらブランドイメージが下がる!?　他の地域のブランドイメージをみてみると

地域住民の反対意見の一つとして、「児童相談所が出来たら、地域のブランドイメージが下がる」というのがありましたね。

この言葉が結構批判を生んでいるようにも思います。
kinaが寡聞にして知らないだけかもしれないですが、誰も「じゃあ、他の地域の児童相談所がある地域のイメージはどうなんだ？」という点について触れてはいませんね。

というわけで、kinaが実証してみましょう。

〈青山1丁目交差点（左手が南青山、右手が北青山）／画像提供・ウィキペディア〉

kinaの住む北海道から見てみますと、北海道中央児童相談所の住所はGoogleで検索すると、西区丸山にあり、地図で確認しますと、円山公園のすぐ近くだったりします。

……で、この円山公園には何があるかといいますと……北海道神宮。
円山公園は年間たくさんの人が訪れる観光スポットです。
児童相談所があったかどうかなんて、観光客は誰も考えていませんし、児童相談所が近くにあるからって北海道神宮のブランドイメージは崩れていません^_^;
ついでにいうと、円山近辺は結構ハイソなイメージが定着しているように思うんですよね……児童相談所があっても。

次に函館。
函館児童相談所は中島町にあります。
ここの近くで有名なスポットは「中島廉売」と呼ばれる市場で、もちろん観光客にも人気です。
もっというと、近くに大学やデパートもありますし、税務署等官公庁の施設も多いので地価は安定していたりします^_^;
一応函館市の地価も調べましたが、近隣の土地は結構上位の方なので、中島町もそれなりな値段かと。

こんな感じで、「児童相談所があっても、地価とブランドイメージに影響は与えない」という結論になるかと思います。
というか関係者以外、児童相談所がどこにあるかなんて、普通の人は気にも止めませんから！

児童相談所は一時保護所だけじゃありません！　児童相談所がエキチカだと誰が助かるのか？

特に今回問題になっているのは、「児童相談所に一時保護所がある」という点だと思います。
確かに何か「犯罪を犯した（未成年の）容疑者が児童相談所に身柄を送致されました」というニュースは何度も耳にすると思います。
だから一時保護所のイメージも悪いというのはあると思うんですが……ようよう考えてみてくださいな。

犯罪を犯した未成年の容疑者の身柄に関係する警察と児童相談所は、何か問題が出たらメチャメチャに世間の槍玉に挙げられる組織の中でも有名どころ(ぉぃ)じゃないですか。
問題起きたら大変だから、そういう人の身柄が送致されたら、世間様にご迷惑がかからないようにすっごく気を使いますって！　それ以前の問題として、本当にヤバい子なら児相にすら送致しないから！　というのはあります^_^;

ところで、児童相談所は「何らかの理由で家庭での養育ができなくなった子を一時的に保護する一時保護所」という機能だけではなく、小さいお子さんの発達で問題があった時に相談する機能、「役立たず」と思う時だって多々ありますが虐待を防いだり、発見して子供を保護する機能を持っています。
新しく建設される予定の児童相談所は大きな駅の近くらしいですね。

この中で、小さいお子さんの発達に関する相談をする側にとっては、駅に近いという点はとても大きなメリットがあると思うんです。
小さな子供を連れて移動したことがある人ならわかると思いますが、小さいお子さんを連れて移動するって本当に大変なことですよね？
ましてや発達に何らかの不安があるお子さんを連れていくなら、駅から近いことは親御さんからしたらとても助かるんじゃないかと思うんです。

とは言いましても、ここまで話がこじれて全国的な話題になってしまったら……逆に南青山の建設にこだわらず、近隣地域が「児童相談所の建設候補地に名乗り出て、子供に優しい街というイメージを作る」という手も使えるかと思ったりします。
地味に、実績がある「子育て中の人に優しい街」というのは自発的に人が集まるものですから、そういうイメージを作って将来の税収につなげる……と。