本当に修行で悟りを得る人生を送ることを望んだなら……現代の日本に生まれるという選択肢は取らないのかな? と思います。
1995年3月20日、通勤客でごった返す東京都の都営地下鉄で猛毒のサリンガスが散布され、罪もない駅員や乗客13人の方が亡くなり、6,300人の方が負傷されました。
この事件を引き起こしたのがオウム真理教というカルト教団でした。
オウム真理教は出家をして修行の果てに悟りを開き、来るべきハルマゲドンに備えていたわけです。
改めて亡くなられた方のご冥福とご遺族の方の苦しみが癒やされることを祈ると共に、今回はそのオウム真理教と少し関わりがありつつ、「人の幸せ」ということをあれこれ書いてみようと思ってます。
インド人もびっくり!? ヨガの先生が教える(健全な)超能力開発法と人生の時間の使い方
kinaは以前ヨガを習っておりました。
先生はインドの方だったのですが、呼吸法の話からオウム真理教の話になりました。
その呼吸法は結構きつい呼吸法だったのですが、「オウム真理教は修行をしたら空も飛べるようになると言うけれど、この呼吸法をしたら、誰だって空を飛べるようになるんだ。修行をしないと悟れないなんてバカげてる」と怒っていらっしゃいました。
その時は超能力とかオカルトなお話をとにかく吸収したい時期だったkinaは、当然「空も飛べる」という言葉に食いつき、先生に「その呼吸法をしたら空飛べるって本当ですか?」と聞きました。
先生は「もちろん」と返しました。
「kinaも超能力が開発されるのか!?」と期待に胸を踊らせまくったのですが、先生の次の言葉でがっかり。
「うん。1日8時間、20年もやってたらね♪」
kinaの答えはもちろん「無理。絶対そんなの無理」でした^_^;
本当に望むのは「空を飛ぶこと」なの? 空を飛ぶ修行をする時間で何が出来るのか
その話の後、ヨガをしながらすっごく考えさせられました。
確かに「空を飛べる」ということは確かに凄いことですが、1日8時間、20年呼吸法を繰り返して得られるものが「空を飛ぶ」だけなら、その時間で人生で何が出来るのか、空を飛ぶだけなら今は飛行機でもパラグライダーでも出来ないことはないという事実。
あと思ったことは、「kinaが本当に望んでいるのは、『空を飛ぶ』ということではなくて、『空を飛ぶことで何が出来るか?』の部分だな」ということでした。
そのことがあってから、興味のあることをそれまで以上に楽しんでやることを考えるようになりました。
だって、空を飛ぶための修行に使う時間や、悟りを得るために使うのと同じ時間で自分の好きなことをやっているわけです。
ある種、凄く贅沢なことのように思うんですよね。
話は少しそれますが、人と人が関わることは、インドやチベットで行われる難易度の高い修行と同じくらいに大変なことなんだそうです。
現代の日本にいながらインドやチベットで行われているような修行を望むことの方がむしろ現実逃避になる、という話も聞いたことがあります^_^;
「どうせなら、インドやチベットあたりで修行をしてみたかった……」と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、今こうしている間にも「日本でしか出来ない修行をしている」のかもしれません。
そんな時間を大切にしていきたいと思いますし、大切にしてほしいと思います。
《kina さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/nagikina/?c=92643