志を持つことで、叡智と繋がり、未来を開く 〜 キプロスのカズコより

叡智

10年ぐらい前に、「引き寄せの法則」などの本が話題になりましたが、どれぐらいの人が夢を叶えることが出来たでしょうか?

もしも、このような夢を叶えたいと思うのであれば、実の所、夢を叶えるには思考を変えることで願いが叶いやすくなります。

夢を志に昇華することです。

志とは、心の示す方向であり、人生の目的です。

私たち日本人のDNAは、古くは奈良時代から元服の儀というものがありました。

特に、武家の子供は必ず14歳頃に元服の儀で立志をします。

立志とは、志を立てるということです。

元服の儀では、「何のために生き、何のために死ぬのか」という自分自身の志を神仏に奉納します。

そして、初めて、大人として認められました。

その志は、戦後、日本の教育から志という言葉を取り除いてしまいました。

その理由は、立志し自分の生き方を明確にしている人間を誘導して行くのは難しいことだと判断したからです。

日本人から志を取り上げることで、精神性の弱体化を試みました。

そして、志は「夢」という言葉に置き換えられ、今に至ります。

その志がないために、どこに向かっていけばいいか分からなくなってしまっています。

この人生で、何を成し遂げたいのか?
この人生で、何を成し遂げたら良いのか?

この問いに答えられる場合は、あなたは、志を持っていることになります。

もしも、答えらえない場合は、地図を持たないで、目的地さえも決めないまま、移動しているようなものです。

あなたがあなた自身で、人生の方向性を決めていなければ、主体性がないと言えます。

主体性がないということは、外界からの情報に惑わされ、「何のために生きているか?」と、いう疑問が湧いて出て来ることになります。

そして、人生の最後が近づいて来て、後悔してしまうことになります。

大和の国で、大和魂とは、「立志」が、この国を守って来たのでしょう。

「一度きりの人生、一番大切なことに自分の命を使う」ということは、「使命」を思い出すことです。

夢と志の違いが、分かれば、あなたも志を持つことが出来ます。

夢とは、「個人的な願望、楽しい、物質的」なふわふわした感じのイメージです。

志とは、「世の為人の為、応援される、正しい、自己犠牲、受け継がれるもの」で、ブレないものです。

例えば、「私の志は、アメリカのLAに大豪邸を購入することです。」と、聞くと、違和感があります。

「私の夢はビジネスで成功して、豪華なクルーザーを購入することです。」と、聞くと、しっくり来ます。

では、「医者になりたい」というのは、夢ではしょうか、志でしょうか?

「医者になる」と、聞くと、個人的な夢の印象ですが、「医者になって、世界中の病気で苦しむ人を助けたい」と、言葉を付け加えると、志としてしっくりくるでしょう。

個人的な夢は、他者から応援され難い上に、妬みや嫉妬に変わることがあります。

ですが、夢を世のため人のためになる形で志に昇華することで、人々は応援したくなります。

この時期になると、夏の高校野球甲子園へ行く高校生がいます。

学校側も支援するために、募金を募ったりすることがありますが、学校の名誉のためではなく、彼らの努力の結晶が甲子園であれば、応援したいと願う人が増えることでしょう。

ここで、「何でそんな知らない人のために生きなければいけないの?」「志の前に自分生活で精一杯だし、無理です。」「個人的な夢を持って何がいけないの?」と、思われた方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、夢を持つのもよし、志を持つのもあなたの自由です。

しかし、このアセンション中、もっと、次元の高い波動を受け取るためにも、「志」は持つことをお薦めします。

思考が変わることで、体内にも変化が訪れることになります。

そして、同じような志を持つ人達と繋がることで、叡智とともに、使命を果たすことが出来る準備が整うことでしょう。

世の中の情報に惑わされることなく、志の成就に必要な情報をタイミングよく受け取ることになることでしょう。

人の為に何かを成し遂げるというエネルギーは、身体から一瞬にして、あなたの過去世から引き継がれた才能を引き出すことが出来るようになります。

もしも、あなたの人生にとってプラスになりそうだと思ったら、是非、「志」を立てて見て下さい。

そのとき、その志でお金儲けをしようとしないことです。

お金が絡むと、方向性が変わることがあります。

 

最後に、今年は哲学を勉強するのに適している年と言われています。

叡智

志を立てるに前に、古代ギリシャ人のソクラテスの名言をいくつか読んでみて下さい。

ソクラテスは紀元前469年、彫刻家、石工の父と助産婦の母のもとにギリシャで生まれました。この時代のギリシャ人は超越した人々が多かったと思えます。

ピタゴラス、ソクラテス、プラトン、奴隷であったが、日本人に親しみがある道徳のお手本である寓話、「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」を書いたイソップが存在しました。

ソクラテスの名言1
より良く生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ。

ソクラテスの名言2
本を読むことで、自分を成長させていきなさい。
本は著者がとても苦労して、身につけたことが、容易く手にいれさせてくれるのだ。

ソクラテスの名言3
良い本を読まない人は、字の読めない人と等しい。

ソクラテスの名言4
幸福になろうとするならば、節制と正義とが自己に備わるように行動しなければならない。

ソクラテスの名言5
ねたみの魂は腐敗である。

ソクラテスの名言6
自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。

ソクラテスの名言7
財産や名誉を得る事のみに執着し、己の魂を善くすることに努めないのを恥とは思わないのか。

ソクラテスの名言8
人間の最大の幸福は、日ごとに徳について語りえることなり。
魂なき生活は人間に値する生活にあらず。

ありがとうございます。

 

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