いよいよ冬の寒さが本格化してきましたね。
夏に比べて冬は睡眠時間が長くなりやすいですが、皆さんは睡眠時間を十分に取れていますでしょうか?
先日、埼玉県大宮に本社を構える「OKUTA(オクタ)」という会社に取材に行きました。
なんでまたリフォーム会社に取材? と思われるかもしれませんが、こちらの会社、2012年から社内で昼寝制度を取り入れていた会社なんです。
それ以来メディアでも頻繁に取り上げられているそうで。
OKUTAの昼寝制度は
OKUTAでは、勤務時間内で、15分程度の昼寝が認められています。
社内で日常的に昼寝を取っている方は社員の3割くらいで、どの時間に取るかは個人の自由。
よく昼寝をする経理担当の男性にお話を伺うと、
「いつも15時くらいに眠気が強くなるのでそのあたりで取っています。昼寝をした後は頭がすっきりするので昼寝制度はありがたい。」
とおっしゃっていました。
一般的に13時~15時に日中の眠気がくることが多いと言われますが、これには個人差があります。
昼寝を取りたいときに自由に取れるのは嬉しいですね。
昨年2014年に11年ぶりに睡眠指針が改定され、その中に昼寝を積極的に推奨する文面があり、そのせいもあってか昨年はメディアからの取材が本当に多かったそうです。
つまりこれは裏を返すと、日本においては昼寝に対してネガティブなイメージが根強いと言えます。
こんな社会で一社員が「昼寝を認めてほしい」と提言したところで、「は?」と言われるのが日本企業ですが、
OKUTAが昼寝制度を導入した経緯を尋ねると、健康に対する意識の強かった現会長の発案だったそうです。
トップの牽引力が社内に昼寝制度をしっかりと根付かせることができた要因といえるかもしれません。
環境と健康を守る企業
今回昼寝制度の取材にきたのですが、実はお話を伺っているうちにOKUTAのリフォーム事業に興味が湧いてしまって、話の半分はリフォームのことになってしまいました。
というのは、OKUTAは低エネルギー・環境・健康に配慮した家づくりをいち早く進めてきた会社だったのです。
みなさんもシックハウス症候群という名前は聞いたことあると思います。
通常壁や床の内装は塩化ビニルクロスや合板フローリングに合成化学塗料や化学的な接着剤を使用しますが、それら化学物質よって頭痛、喘息、湿疹、アレルギー、情緒不安定など、様々な健康被害がもたらされます。
ぼくは以前、食物アレルギー関係の仕事をしていたときにいろんなことを勉強してきましたが、アレルギーを持つ人は化学的なものをとてもイヤがります。
ところがOKUTAではそれらの素材を使わずに、珪藻土や無垢材、接着剤にはニカワなど自然素材を使っているのです。
また、新聞古紙を使った断熱材 セルロースファイバー を製造・使用するなど、OKUTAの家づくりは、陽の光や風を採り入れ、自然素材の特性を活かして、四季を通じて快適に暮らすためにドイツや北欧の住宅デザインや性能をベースにした「passiv design(パッシブデザイン)」を提案しています。
家の造りが睡眠を変える!?
自然由来の塗り壁材と違って塩化ビニルクロスは調湿効果がないため、とくに日本の夏場は部屋に湿気と熱がこもりやすくなります。
この調湿効果は睡眠にとって極めて重要なポイントなのです。
部屋の湿度が高いと暑く不快になって寝苦しくなりますし、逆に乾燥しすぎると口がカラカラになって途中で起きてしまったり、風邪やインフルエンザのウィルスからの防御が手薄になります。
良い睡眠のためにはほどよい湿度(50〜60%)を保つことがとても大切なのです。
OKUTAで調べたデータによると、OKUTAで開発した「EM珪藻土」等を使用すると、1年を通して部屋の湿度を40~60%に保てるという結果になったそうです。
ぼくは睡眠関連の書籍をいろいろ読み漁っていますが、どの本にも「寝室の湿度は50~60%がいい」ということは書いてありますが、それはエアコンや加湿器、除湿機などで調湿することを前提にしており、家のつくりや素材から見直すことを書かれているものは見たことがありません。
家から見直すとなると時間もお金もかかることなので簡単にいく話ではありませんが、これから所帯を持ったり子供が生まれるので住み替え、家の購入、新築を考えている人にとってはとても重要なことです。
家は一度買ったら何十年も住み続けるものなので、一生涯の健康に関わるからです。
睡眠の質を決める要素はたくさんありますが、光・音・温湿度、家はかなりのウェイトを占めます。
だって人は家の中で寝ますからね。
OKUTAの取材を通じて、「家の造りから睡眠を見つめ直す」ということもぼく自身の新たなテーマになりそうだと感じました。