私の顔、あなたの顔～QOL（人生の質）は顔が語る～

それよりも表情豊かに喜怒哀楽を共にしてくれる相手の方が楽しいですよね。
「私と一緒にいて、そんなに喜んでくれているんだ！」と思えたら自分も安心しますよね。

私たちは人相が悪い人とは関わりたいと思いません。
眉間にしわを寄せて口がへの字の人は充実した人生を過ごしているようには見えません。
しかも、関わったら何らかのトラブルに巻き込まれそうな不吉な予感さえして来ます。

一方で笑顔の人とは思わず関わりたくなってしまいます。
だから笑顔は重要だと多くの方が言っているのです。
人は人とのつながりで生きています。
だからこそ相手に「この人と関わりたい！」と思われた方が断然人生の質は向上するのです。

仕事をすると求められるスキル。
それは営業スマイル。
もちろん笑顔で仕事が出来たら最高です。
上手な笑顔を練習するのも大切です。
笑顔を作れるようになれば、心も楽しくなって来るという説もありますよね。

でも、確かにそういう一面もあるのですが、違う一面も忘れてはなりません。
笑顔を作れるなら作った方が良いですが、無理に笑顔を作っていると余計に辛くなることがあります。

ショッピングに行くとわかるのですが、無理に笑顔を作っている人ってなんとなくわかるものですよね。
口元は笑っているように見えても、目が笑っていない。
こういう人、たまに見かけませんか。
芸能人のグラビアなどでも、たまにそう感じることってありますよね。

「この人、本当は辛いんだろうな……」という言葉なきメッセージがなんとなく伝わって来てしまうのです。
もっと言うと「自分の心に嘘をついて無理をしてるんだな……」とも思えて来ます。
親しい間柄で無くても同情さえしてしまいます。

仕事が終わってオフィスビルから出た途端、笑顔が消える。
電車に乗ったら廃人のような顔をしている。
ゾンビのような表情で夜のスーパーでお総菜を買っている。
なんだか悲しいですよね。

一方で、そんな人たちを相手に無理を作って頑張って接客してくれる人たちもいるわけです。
結局のところ、そこに本当の笑顔ってどのくらいあるのだろうと思うのです。

だからといって、営業スマイルに意味が無いと言いたいのではありません。
やっぱり、それでも笑顔は大事です。
しかし本当に内側から湧き出る笑顔なら、オフィスから出ても笑顔は消えないものです。
笑顔をする労力で余計に疲れるからグッタリした顔になってしまうのです。
結局、笑顔は消えてしまうのです。

なんだかんだで笑顔は大事です。
なのに多くの人が忘れていることがあります。
それは「笑顔を引き出す生き方を意識する」ということです。

自分が率先して笑顔を作るのは大事ですが、最終的に『Smile-Smile』に到達するゴール設定を忘れてしまうと、すべてのことは本末転倒になってしまいます。

巷には「昨日までは、あんなに笑顔だったのに。どうしてあんな悲惨な結果に……」ということが多々起きている気がします。
それは、その笑顔が本心では無いからです。
これが『フェイクスマイル（偽りの笑顔）』のもたらした結果なのです。

「私が心から自然に笑顔が湧きでて来るようにするには、どうしたら良いのだろう？」
「家族が、友達が、仕事仲間が、お客さんが笑顔になってくれるには、どうしたら良いのだろう？」

この意識を持って行動するかどうかで、物事の結果は大きく変わってくると思います。
フェイクではなく本物の笑顔。
プライベートでも仕事でも、常にこの意識だけは持ち続けて下さい。
明日以降、一人でも多くの人が心から笑顔になれるように。

私の顔、あなたの顔 ～QOL（人生の質）は顔が語る～