巷で噂の麦ごはん
最近、麦ごはんがダイエットに効果的だとか、健康に良いとテレビや雑誌で評判です。
麦ごはんは大麦をお米に混ぜて炊いたご飯です。
大麦には、健康を守るために重要な働きをする食物繊維が多く含まれています。
しかも、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維の量的なバランスがとれています。その他の栄養価もお米に比べて高い食品なのです。
不溶性食物繊維は大豆などの食材からも摂取しやすいのですが、水溶性食物繊維を多く含んだ食材はあまりありません。
両方のバランスを取るのが大切なため、水溶性食物繊維がたっぷりと含まれているもち麦と押し麦が良いとされています。
麦ごはんを食べることで、血糖値の上昇を抑え、高血圧の予防になります。
また、大麦に含まれている水溶性食物繊維を摂取することで、コレステロールの吸収を阻害し、満腹感を感じやすくなるので、ダイエット効果も期待できます。
他にも、ダイエット中の大敵、便秘の改善にも効果的です。
麦ごはんに使うのは、もち麦? 押し麦?
麦ごはんで使われるのは大麦です。麦ごはんを作る際、白米にもち麦、または押し麦を混ぜて炊くのが一般的です。
でも、もち麦と押し麦って、何が違うのでしょう。
まず、どちらも同じ大麦ですが、もち麦に使われている麦はもち性の麦で、押し麦に使われている麦はうるち性の麦です。
それぞれ、食感が異なり、もち麦はもちもちした食感で、押し麦はもちもち感は少なめですが弾力があります。
また、加工の方法が異なります。そもそも、大麦はそのままだと水分を吸収しにくく、消化も悪いとされています。
そのため、大麦を精麦(外皮を取り除く加工)して、蒸気で加熱し、柔らかくなったものをローラーで押し潰して平たくさせたのが押し麦なのです。
こうする事で白米と一緒に炊いても食べやすく、食感も良くなるのです。
一方、もち麦は押し麦のように押す工程はなく、もち性の大麦を精麦したものです。
炊いたときの水分の吸収が白米と同じになるように、精麦の際に麦の外皮を一部残しておくのが一般的だそうです。
このように、外皮を残してあるもち麦と、完全に取り除いた押し麦では当然、成分の違いが出てきます。
もち麦の方がβ-グルカン(ベータクルカン)という食物繊維を多く含まれています。
これが、テレビや雑誌などでもち麦がダイエットに効果的だとされている理由です。
他にも、水溶性食物繊維の含有量に差があります。もち麦にはごぼうの約4倍、押し麦はごぼうの約3倍の水溶性食物繊維が含まれています。
含有量だけ見ると、もち麦の方が多いことは確かなのですが、押し麦にもかなり多めに含まれています。
どちらかと言うと、最近はもちむぎが人気のようですが、決して、押し麦に全く効果がないという訳ではないのです。もち麦が手に入りにくい場合、押し麦を食べる方法でも全く問題はありません。
ぜひ準備しやすいもので麦ごはんを始めてみてくださいね。
秋の味覚を楽しんで!
規則正しい食生活をすることで、心も身体も元気に過ごせます。
ダイエットも大切ではありますが、何よりも大切なのはアナタ自身です。
(太ったらどうしよう!?)と考えすぎるのも、実はダイエットの大敵なのです。
考えすぎると、自己暗示のようになってしまいますよ。
そして、心配しすぎると思考が低下して、何もできなくなってしまいます。
考えるより、少しウォーキングしてみたり、お風呂に長く浸かった後に軽くストレッチしたりして、リラックスしながら身体を動かした方がダイエットには効果的です。
麦ごはんはシンプルではありますが、続けることで効果が期待できますので、楽しくお料理しながら、気長に続けてみて下さいね!
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