草むしりの天敵! チャドクガの被害から身を守るために知っておくべきこと

チャドクガの駆除をする際は、長袖、長ズボン、手袋、メガネ、マスクを着用し、首にタオルを巻いて帽子を被るようにして下さい。出来るだけ肌を露出しない服装で行って下さい。

チャドクガに刺された直後すぐに症状が出ないのですが、数時間したのちにプツプツと赤く腫れあがり、強い痒みに襲われ、ヒリヒリと痛みも出てきます。そして、痒いからといって、ガリガリ掻いてしまうと更なる悲劇が起きてしまうのです。そう、皮膚に刺さった毒針毛が、ガリガリ掻くことによって皮膚の奥へと刺さってしまうのです。

チャドクガの毒針毛に刺された痒みは、蚊に刺された痒みの数百倍とも言われています。また、一度刺されると体内で抗体が作られ、二度目以降に非常に強いアレルギー反応を起こす危険があります。

草むしりをする際、皮膚の露出を最小限にして下さい。長袖、長ズボン、手袋を着用し、首にタオルを巻いて帽子を被るようにして下さい。手袋は軍手でも良いですが、•ガーデニング用のゴム付き手袋だと頑丈な雑草も抜きやすいのでおススメです。

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毒針毛に刺された際の対処

完全装備して草むしりをしても、チャドクガの被害を受けてしまう事もあります。チャドクガに刺されたと気付いたら、毒針毛の処理をして下さい。毒針毛はとても細かくて抜けにくいので、払っても取ることが出来ません。ガリガリと掻いたり、乱暴に払ったりすると、毒針毛が砕けて散らばってしまい、ますます痒みが強くなってしまいます。払ったり、掻いたりせず、痒い所を中心にガムテープを貼ってはがすという動作を繰り返して毒針毛を除去して下さい。その後は時間をかけて皮膚を流水で洗い流して下さい。

衣類にも毒針毛が付いているようでしたら、皮膚と同じようにガムテープを貼ってはがして下さい。洗濯する際の注意点は、毒針毛の被害に遇ってない衣類と一緒に洗わない事です。一緒に洗ってしまうと、被害に遇ってない衣類まで毒針毛の被害を受けてしまいます。また、洗濯機に散らばった毒針毛が付いてしまう恐れがあるので、洗濯機を使わない事をおススメします。

チャドクガの毒は熱に弱いので、お湯で洗ってください。また、チャドクガの毒は50℃以上の熱で無毒化されます。熱いお湯を洗面器にためて洗ったり、水洗いした後に乾燥機やスチームアイロンをあてたりして下さい。毒針毛の付いたままの衣類をいつまでも着続ける事にならないようにして下さい。

痒みは血の巡りが良くなると強くなってしまうため、炎症がある場合はアルコールを控え、お風呂はぬるめのシャワーで済ませる事をおススメします。

 

注意!
チャドクガの毒は激しいアレルギー反応を引き起こす事もありますので、強烈な痒みや蕁麻疹、まぶたの腫れ、息切れ、咳、血圧低下などの症状が現れた場合、アナフィラキシーショックの可能性もありますので、直ちに最寄りの医療機関にて受診し、医師による適切な処置、治療を受けるようにして下さい。

 

もし、チャドクガを見つけたら

チャドクガは庭のツバキやサザンカなどに発生します。幼虫(毛虫)、成虫(蛾)のいずれも毒針毛に触れると皮膚が痒くなったり、かぶれたりします。また、チャドクガの卵、抜け殻、死んだ毛虫でもかぶれます。ツバキ科の植物を庭に植えている方はご注意下さい。

早期対策、早期駆除する事が大切です。樹木を高くしないようにし、枝葉を茂らせ過ぎないようにするなど、日常的に樹木の管理をするようにしましょう。

チャドクガの駆除をする際は、長袖、長ズボン、手袋、メガネ、マスクを着用し、首にタオルを巻いて帽子を被るようにして下さい。出来るだけ肌を露出しない服装で行って下さい。

出来るだけ早く見つけ、葉や枝ごと切り落とし、ゴミ袋に入れて下さい。ゴミに出す際、二次被害を防ぐため、「毛虫注意」と袋に書いて下さい。枝を揺らすと、毛虫が糸を吐いて垂れ下がってくるので注意して下さい。毛虫が地面に落ち、それをホウキで掃く場合、水をかけるなどして毒針毛が飛ばないように工夫して下さい。

自分で駆除するのはとても大変なので、害虫駆除の業者さんに依頼するのも良いと思います。
虫が苦手な方もいらっしゃると思いますが、放置せず早期発見、早期駆除する事で被害は食い止められます。
生垣などに発生した場合、通行する人が知らずに被害にあう事もありますので、ご注意下さい。

 

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