価値観は人それぞれ
もちろん私はミニマリストを批判しているわけではありません。それが、その人にとって重要な価値観であれば、それを止める権利は誰にもありません。
ただし、嫌がる家族を力ずくで巻き込んだりすると逆に自分が不要な存在として捨てられてしまう可能性があるので十分気をつけてください。そして、安易に流行っているから真似しようとするのは止めた方が良いかもしれないと思います。
確かに物欲に支配されて生きるのは精神衛生上良いとは言えない気もします。ブランドの服やカバンをたくさん持っているから人間レベルが上がるのかといえば、決してそういう事はありません。高級車を何台も所有しているから素晴らしいかと言うと、そういうこともありません。
それは個人の趣味嗜好であり、人類共通の価値観ではありません。コレクションが趣味で、なおかつ誰にも迷惑をかけていないのであれば物が多くても問題ないです。
何が必要で何が不要かは人それぞれ
ところで不要なモノって具体的にはどんなものなのでしょう。これも人によって考え方はまちまちだと思います。
パジャマを着ないで寝る人は、パジャマは不用品かもしれません。タバコを吸わない人は、タバコは不用品ですね。「それが無くても生きていけるよね?」という基準だけでは、それが本当にその人にとって不要かどうかというのはわからないのです。パジャマもタバコも大切な人にとっては大切なのです。誰かが決められるものではないのです。
大切な人から貰ったプレゼントも、単なる物として考えたら自分にとっては不要かもしれません。しかし、大切な人がくれたという付加価値がついていれば、役に立たなくても自分にとっては大切なものなのです。
「これ、使わないから捨てよう」という単純な問題では無いのです。
流行に流されずに必要な物だけを買う
どちらかといえば、本来必要ではないのに流行に流されて物を買ってしまう事が問題です。人気アイドルが着ている服が流行っているから私もそれが欲しいと思う必要はないのです。
新しいスマホが出たからと食いつく必要も全くないのです。物を買う時は流行っているかどうかでは無く、自分が本当に望んでいるかどうかという事の方が重要なのです。
完璧主義にとらわれないこと
もちろん、スッキリと片付いた部屋は気持ちの良いものです。しかし自分の心の声を無視した部屋に住んでいても、それはそれで問題だと思います。物が増えすぎて困ると思えば、「壊れたら買い換える」、「使えるけど新しい物を買ったら友達に古い物をあげる」という感じで、自分ルールを作ってみると良いと思います。
物が多いから幸せ。物を持たないから幸せ。そういう尺度だけで幸せを測ろうとしないことです。自分の心が満たされていれば、自然と浪費もしなくなるものです。心身が健康でいられる生活を手に入れ、維持することが結果的に、スッキリした生活環境を作るのです。