★小さな生き物は「妖精」かも? 夏は小さな生き物たちのスピリチュアルなメッセージに耳を傾けよう

こんにちは。生き物大好きな占い師&教員&気象予報士の金子大輔です。
今年は関東甲信で記録的に早く梅雨が明けて、長い夏になりそうですね。

夏といえば、いろいろな生き物が活動する季節です。

子どもたちが大好きなカブトムシやセミも大活躍です。
今回は、そんな小さな生き物が運んでくるスピリチュアルな意味を考え、お話してみたいと思います。
私は、虫のような小さな生き物は「妖精」のような存在であると考えています。

 

●テントウムシは愛の使者

日本人女性は虫の苦手な方が多いですが、比較的、抵抗が少ないのが英語でLadybugと呼ばれるテントウムシではないでしょうか。

テントウムシは、聖母マリアにちなむ生き物と言われています。
テントウムシを見つけたら、近いうち恋が訪れるかもしれません。

さらに指にとまったら、結婚も近づいていることでしょう。
そして、心の中で「運命の相手はどこにいるか教えて」と尋ねてみましょう。
テントウムシはその人がいる方向へ飛んでいくと言われています。

(写真:オオスカシバ。※「スズメガだいすきクラブ山宮」さん撮影。)

 

●チョウは生まれ変わりの象徴

ときどきチョウは、人間のまわりを何か言いたげに、ヒラヒラ飛び回ることがあります。
チョウは生まれ変わりや変身のシンボルで、人生になんらかのイベントが起こる前兆かもしれません。
「何かおもしろいことないかな」と思ったり「人生を変えたい」と思ったりするときは、チョウを呼ぶ工夫をしてみるとよいでしょう。
よい香りの香水も、種類によってはチョウを呼びよせます。

庭に柑橘類を植えればアゲハチョウの仲間が来ます。
クチナシを植えれば、オオスカシバというハチドリみたいな可愛いガが飛んできます。
日本語や英語ではチョウ・ガを区別するので別の生物のように感じてしまいますが、チョウ・ガの生物学的な違いはありません。
多くのヨーロッパ系言語では区別せず、たとえばフランス語ではチョウもガもpapillon(パピヨン)です。

 

●クモは金運の神、むやみに追い出さないで

クモは姿やカタチから嫌われがちです。
しかし金運のシンプルとされるラッキー生物でもあるのです。
人間が噛まれて影響があるほどの毒を持つクモは、日本に1~2種のみで、室内には滅多に入ってきません。
そもそも通常はクモが人間を噛んでくることはありません。

アシダカグモやハエトリグモは巣を張らないので、壁や天井を汚される心配もないのです。
アシダカグモは『手のひらサイズの巨大なクモ」であるため、ほぼ妖怪扱いされてしまいますが、ゴキブリなどを捕食し、人間には一切害はありません。

日本人には「お金を稼ぐこと・儲けること」に妙な罪悪感があり、それが金運を下げてしまう一因になっているとされます。
この感覚とクモを理不尽に嫌う感覚はつながるところがあるのかもしれませんね。
『鼻たれ小僧』の民話にも通じるところがあります。
いっそ「小さな福の神」として、鷹揚にクモの居候を許してしまってはどうでしょうか。

※鼻たれ小僧:大金持ちの老夫婦が、家に住み着いているみすぼらしい「鼻たれ小僧」を追い出したところ、鼻たれ小僧は実は神の使いであって、立派な家も蔵もぜんぶ消えて貧乏になってしまったという昔話。

 

●小さな生き物のメッセージ

その他にも、小さな生き物や虫は、人間にさまざまなメッセージを運んできます。
たとえばアゲハチョウの仲間の幼虫は、憎いほどに可愛い顔をしています。
人里に多い柑橘類を食べるアゲハ類は、人間に受け入れてもらえるよう、可愛い顔へと進化したのではないか、私はそう考えます。

(写真:ナガサキアゲハ幼虫。)

反対にドクガの仲間は、人間に必要な試練を与えているように感じます。
自然にむやみに手を出したりお節介なことをしたりするのは大概にしろ、人類にそんなメッセージを伝えているのでしょう。
ドクガ等のメッセージを無視し、人類が「わからず屋」を貫いて、自然を破壊し続けたり、さらにドクガを滅ぼそうとしたりしたとき……恐ろしいことが起こるかもしれません……。

(金子 大輔)

 

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