鳥さんを絞めて捌いて食べた。その時に出た「いただきます」から学んだこと。

食材や作り手への感謝の気持ちを再確認してみましょう。
いただきます

食事の前に行う「いただきます。」

利益や効率性を優先する現代では、日本人の食が乱れ、体が乱れ、心が乱れていると言われています。

そんな現代でこそ、食に向き合う姿勢をつくり、食材や作り手への感謝が生まれるよう“頂く”意識が大切です。
その意識からは健康な心が養われ、より良く生きることにつながります。

カナイダです。
皆様、お久しぶりです。
僕は理学療法士をしながら記事をカタカタと執筆している人間ですが、年末のある日、鳥を絞めて、そして捌いて食べました。

「何事も経験することは大切」そう思っている質なので、思ったよりも冷静に一通り済ませることが出来ましたが、その中で「生き物の命を終わらせ、食べる。」この経験が、食事の前の「いただきます」を変えたお話です。

 

突然、鳥を捌くことに。

いただきます

友人の家で食事の準備をしていると
「肉料理が少ないから、裏からとってこようか」
と言ったので、
(家の裏って冷蔵庫だろうか)
そう思いながらついていきました。
すると着いたのは鳥小屋。

状況がよく分からず戸惑っている僕の顔を見て友人が
「1匹お願いしていい?」と。

その後の流れをシンプルにお伝えすると。

鳥を捕まえて、絞める。
鳥をお肉に加工し、調理する。
そして、食卓へ。

現在の生活ではあまり経験することが出来ない流れですが、実際に飼育はしていないとはいえ。これから食べる食材を自分でとって食べる。実際の作業も自分で思っているよりも淡々と行え、さらに命を終わらせてしまった責任感から後には引けず最後までやりきりましたが、一番の驚きは食卓に並んだ料理と相対したときでした。

自然と手を合わせて、「いただきます」と。

その気持ちが、特別に念じるのではなく、自然と胸の奥の方からスーッと出てきたことに、驚きました。
もちろん料理は、今まで食べたどの鳥料理よりも美味しく感じました。

鳥さん、本当に有難う。

 

命を頂く意識はどこに。

「いただきます」

その意味は様々ですが、根本は感謝。

その一言には食材の命を頂くうえでの感謝や、その命を運んできてくれた流れ(人も含む)への感謝が生まれます。
が、その流れがいつの間にか薄くなっているのです。

親から子への教育や、欧米化の影響もありますが、僕達をとりまく環境の変化にも原因があります。
食材を調理し食べる流れは昔からすると自然でなくなっているからです。

スーパーなどで売られている食材は既に加工されたものがほとんど。
そのため、既に加工された食材を見た時に、もともとの原型が頭に浮かびにくい人が多いのではないでしょうか。

頭に思い浮かびにくいということはイメージがしにくいということ。

つまりは「ありがとう」と感謝のイメージが届きにくいのです。

それは少し残念ですよね。

 

実際に命を奪うことに向き合う。

いただきます

もともと食事の準備は、食材をとるところから始まります。
昔は一家に必ずとはいえなくても、近くに鳥小屋や牛舎がありました。
日常の中に命を奪うことが自然とあり、感謝が生まれやすい状態にあったのです。

現代ではスーパーに肉や魚は当然のように並んでいますが、本来ならばそれらは自分でとって食べるもの。
僕たちが食べるために命を奪うことは基本的にありません。

あるベジタリアンの方は昔、「肉を食べたいなら、自分で動物を殺して食べなさい。」と言われたそうで、そのことがきっかけで食を見直すことになったそうです。
何を食べてもいいけれど、自分たちが食べているものに、どのように自分が向き合っているか。どのような流れの中に自分が存在しているかの問いの答えが「野菜しか食べない。」や「肉を食べない。」となったそうです。

良し悪しの話ではなく、何に「気付くか」が大切なのですね。
さらに、「感謝」や「祈り」は心にも体にもいいのです。

 

「感謝」や「祈り」は健康につながる。

僕達の身体には、たくさんの微生物が住んでいますが、その微生物の振る舞いは「感謝」や「祈り」で変わることが最近分かってきました。

つまりは微生物が良い状態になると身体の恒常性も整うわけですから、実際に何かを食べる時に「いただく」そして、「感謝」その流れは良いこと間違いないですよね。

普段から自分が何に対して「いただきます」「ありがとう」と言っているのか。
今一度確認したいところ。その意識からは健康な心が養われ、より良く生きることにつながります。

以上、鳥さんを絞めて捌いて食べた。その時に出た「いただきます」から学んだこと。でした。

 

終わりに。

しばらく体調を崩していました。
たくさんのご迷惑をおかけして、また勝手ながら執筆活動を再開させていただきますが、今後も皆様宜しくお願いいたします。

ちなみに、今回体調を崩してたくさんのことに気づけましたので、今後またシェアさせて下さい。

宜しくお願いいたします。

カナイダ

 

《カナイダ さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/kanaida/?c=160275