こんにちは! 占星術家の木星です。
12星座神話のひもときも、
いよいよ大詰め。
人間の成長ストーリーになぞらえて
12星座を見るとき。
山羊座は、社会の頂点を表します。
物質的な結果を求める
ちょっとおかたいイメージだと思う
んだけど。
でも神話を読んでみると……。
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魚になった牧神パーン
パーンは森の賢者で、
羊や羊飼いたちを監視する神でした。
下半身はヤギ、上半身は人で、
頭にはヤギの角を生やしています。
ある時パーンは
ナイル川のほとりで開かれる
神々の宴に参加しました。
大神もニンフも歌い踊って
酒を飲み、盛り上がっていると……。
その騒ぎを聞きつけた、
怪物テューポーンが現れたのです。
デユーポーンはかつての
神々たちの大戦争で
大暴れした怪物で、
恐ろしい力を持っていました。
神々は驚いて、それぞれ動物に
姿を変えて逃げだします。
そのとき、ヤギの頭をした牧神パーンは
あわてて魚に変身し、
ナイル川に飛び込みました。
ところがあんまり慌てていたために、
下半身だけ魚に変化(へんげ)してしまいます。
その姿を面白がった大神ゼウスが
星にかたどりに星座にしたと言います。
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モッくま
「さて! いよいよ山羊座まで
やってきました~。
長かった~。
今回の主役は牧の神パーン。
射手座のケイローンと似ていて
半人半ヤギで、下半身が獣の神なんですよね。
モッくま調べによると
牧神パーンはニンフを追っかけまわして
エッチしまくる好色オヤジですが……。
おかげでかなり女子には不評。
はれんちギリシャ神話分析的には
ちょっとオイシイですけどねw」
木星
「だから。
今さら、はれんちに寄せなくていいってww
どのみち超マニアックな読者さんしか
ついてきてないんだからw」
モッくま
「音楽もたしなむし、女も大好き。
なんだか山羊座の象徴なのに
楽天的なイメージですよね。
山羊座と言えば、ザ・厳格って
感じなのに」
木星
「そうよね。
その辺りも含め、
牧神パーンの人物像を見ながら
山羊座の本質を読んでいきましょ。
まず、
パーンの役割は牧場で羊飼いや
羊を監視すること。
牧場って、動物を飼育するために
森林をひらいた場所でしょ?
つまり、
森 = 潜在意識
牧 = 顕在化した潜在意識
と読める。
潜在意識を開拓して、自分で
意識し、コントロールできるように
なった場所が、牧なのよね」
モッくま
「なるほど。そう考えると
野生動物 = 無自覚なエネルギー
に対し……。
(飼育された)羊 = 顕在化したエネルギー
と読むことも出来ますよね!」
木星
「あなたも、だんだん
分析脳になってきたじゃないの」