【かに座編2】モッくまくんのはれんちギリシャ神話分析 ~「呑み込む母」背後に眠る「神の愛」を忘れない~

かに座

木 星
「女と男の分断からスタート
した12星座神話。
その影響が、水と火のサインの
移行時では毎回あらわれる。

だから、かに座神話では
かに座の持つ闇ばかりが強調さてしまうのよ。

でもその背後では
ヘラクレスは最高女神ヘーラーの乳を
飲んで育ち、青年期には自ら
『ヘーラーの栄光』を意味する
『ヘラクレス』と名乗ってる。

さらにヘラクレスの死後、
ヘーラーは溺愛した実の娘を嫁がせ
二人は夫婦になっているのよ」

モッくま
「確かに……こんだけヘーラーに
嫌われてるはずなのに
名前を『ヘーラーの栄光』って……
『何それ? ひにく?』状態ですよね。

その上、死んで天に昇ったら
最も可愛がってる娘を嫁にやるって
『君、実はかなりヘラクレス見込んでた
んじゃないのー?』と
ヘーラーの内心を勘繰りたくなりますよね」

木 星
「ヘラクレスはヘーラーに
最もたくさんの試練を与えられた英雄。
それはすなわち最も女神に
愛されたと言うこと。

神は、越えられる試練しか与えない。

これも鉄則よね」

モッくま
「しかし……
と言うことは『かに座の質』とは
『最高女神ヘーラーのようである』と
言うことですよね?

かに座さんて……ドSなんですか?」

木 星
「『はれんちギリシャ神話』に
寄せてきたわね……。

けどその通り」

モッくま
「やっぱりドSなんですかっ!!!」

木 星
「そうじゃなくて、
かに座神話の『かに』はヘーラーの現身。
かに座の本質を表しているのは
ヘーラーよ。
12星座には神の名を与えない
暗黙のルールによって『かに座』と
されているけどね」

モッくま
「ひょえー。かに座さんスゲー!」

木 星
「かに座は本来『育む』サイン。
自分のテリトリーにある者達を
愛おしみ、成長へと導く。

一方で、成長する者は必ず
『今までの囲い』を超えていく運命にある。

つまりかに座が本気で何かを育てれば
その相手はいずれ自分から離れて
行くということ」

モッくま
「成長 = 既存の場を超えること

ですもんね」

木 星
「ある意味ではかに座は、
自分の方法、自分の愛しみ方を
相手に強要し続ける。

その『強さ』が守りとなり、
その相手の憩いの場となっている
内は、健やかな育みが成り立つけれど。

いずれ成長した者たちは
かに座の示す『愛情』や
『よかれと思って提供すること』
に窮屈さを覚え始める。

でも実は、その『押しつけがましさ』すら
かに座の愛なのよ。
いずれは自分の手を離れていかせるための
『押しつけ』と言う愛」

モッくま
「ふーむ……」

木 星
「かに座の人たちに大切にして欲しいこと。
それは自分の持つ『呑み込む愛』という質に
自らが『呑み込まれない』ということ」

モッくま
「自らが呑み込まれない……」

木 星
「そう。
成長し、自分の手を離れていく時
相手に執着をしない。
『今までの場所』を離れるということは
相手は『良く育った』と言うこと。
それが本来の自分自身の
真の願いだったことを思い出す」

モッくま
「ヘーラーが大蟹を差し向け、その
蟹を踏みつけて、次のステージへと
すすんだヘラクレスのように。
その成長の姿を、内心こっそり祝福する。

そんな大きな母の愛を、
いつまでもしっかりと握り続けること
なんですね。

さて、自分の生まれた瞬間の
星の配置図(ホロスコープ)に
蟹座がどれだけ入ってるかを
知りたい人はこちら~
http://moccuma.net/wp-content/plugins/horoscope/

木 星
「では次回はしし座神話でお会いしましょうー」

 

牡牛座

牡牛座

 

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