平安時代から存在していた上流階級の料理湯漬け

平安時代以前から存在していたセレブ料理って、皆さん何を想像しますか?おそらく、「懐石料理や精進料理などが思い浮かぶ」のではないかと思いますが、実はとってもシンプルなものだったのです。

秋のお祭りは米の収穫を感謝するものが多いことからもそれはわかります。つい先日、伊勢の神宮では「神嘗祭」が行われましたが、このお祭りは「神宮の中でも重要なもののひとつ」であり、天照大御神に、今年収穫された新殻、すなわち「取れたてのお米を奉納して感謝を捧げる」というものです。

このように、お米は日本の文化にとって欠かせないものだったわけですが、近年では「炭水化物抜きダイエット」や、白米には栄養素が少ないという話もあり、主食という地位は揺らがないものの、「古来からの存在感はなくなってきている」感じもあります。

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【白米に秘められた栄養】

確かに精米されてしまうことで、「ビタミンやカルシウム、繊維、カリウム」といった栄養素は減ってしまいますが、白米の状態でも「炭水化物、亜鉛、たんぱく質などは豊富に含まれています」。

これが、どういうことかというと、「頭と身体をしっかりと働かせ、スタミナをつけるためのエネルギー源としてぴったり」ということになります。

織田信長が、戦の前に湯漬けを食べていたというのも、手軽だからというだけでなく、「即効性のあるエネルギー源ということを経験的に理解していた」からなのかもしれません。そんな信長を見習うわけではありませんが、そろそろ、寒い時期になってきましたので、夕食の締めとして、お茶漬けや湯漬けを食べてみてはいかがでしょう?

少量のご飯でも、お茶やお湯とあわさることで満腹感も増しますし、「ご飯を食事の最後に持ってくることで、血糖値の上昇も緩やかになります」。すなわち、健康的な面からいっても、結構理にかなっていますので、たまには食卓に取り入れてみてくださいね。

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Venerable Japanese food.
Once upon a time eaten by celebrities.