10秒の壁 ~ 日本人選手が次々と10秒を切るタイムを出す理由 ~

何十年もの長い間、日本人の短距離走の選手にとって、10秒のタイムを切ることは出来ませんでした。しかし、桐生祥秀選手が9秒98というタイムを出してから、続々と日本人選手が10秒の壁を超えるようになりました。これは、日本人には10秒を切ることはできないという無意識の壁が崩れたからです。
10秒の壁

《世界の10秒の壁》

人類が100m走で初めて10秒の壁を破ったのは、1968年メキシコ・オリンピック決勝のジム・ハインズ選手で、記録は9秒95でした。

しかし、その後のオリンピックでは、なかなか10秒の壁が破れませんでした。
こうして、ハインズに続いてオリンピックで10秒を切るランナーは、カール・ルイス選手を待たなくてはなりませんでした。

1984年のロサンゼルス・オリンピックで、カール・ルイスは9秒99のタイムで優勝しました。

そして、多くの壁がそうであるように、カール・ルイスが破った無意識の壁、すなわち、「10秒を人類が切るのは不可能だ」という意識を打ち砕き、ウサイン・ボルト選手や他の選手にも10秒の壁は破られ、現在までに80人以上のランナーが10秒の壁を破っています。

 

《日本の10秒の壁》

日本では永らく「日本人には10秒の壁は破れない」という神話が深く信じ込まれていました。
しかし、2017年9月に、福井県で行われた日本学生対抗選手権において東洋大学の桐生祥秀選手が、100メートル走において、9.98の大記録を達成したのです。

彼は、日本人ではじめて10秒を切る記録を叩き出しました。
そして、彼が、打ち砕いたのは、単に10秒を切るという記録だけでなく、「日本人には10秒を切れない」という無意識の壁も同時に打ち砕いたのです。

それがあとに続く選手たちです。

10秒の壁

 

《続々と壁を打ち破る選手たち》

そして、今年、陸上男子短距離のサニブラウン・ハキームが日本人初となる公認記録での2人目の9秒台をマークしました。
9秒97でした。
桐生祥秀の持つ日本記録を上回る、日本新記録でした。

そして、続いて、ロンドンで行われた陸上の大会で、男子100メートル決勝で小樽出身の小池祐貴は日本歴代2位の9秒98で4位になり、日本人3人目の9秒台をマークいたしました。
なぜか、続々と記録が生まれます。

10秒の壁

 

《なぜ、壁が崩れたか》

なぜ、何十年も破れなかった10秒を切るタイムが続々と現れるのか。
もちろん、シューズの進歩、トラックの整備、トレーニング方法の進化など、いろいろなことが考えられますが、やはり、一番大きいのは意識の変化ではないでしょうか。

1人が記録を数字の壁を破ると、それが他の選手にも無意識レベルで波及するのです。
こう考えると、来年の東京オリンピックで、日本人選手の活躍が大いに期待できますね。

しかし、それと同時に、みなさんには、自分たちにも当てはまることがあるのではないかということを考えていたただきたいのです。

わたしたちの勝手な信じ込みで出来なくなってしまっていることが、実は、たくさんあるのではないでしょうか。

不可能が可能になる時代の到来なのです。

 

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