みなさん、お元気ですか? 鍼・灸・ヒーリングサロン慈美(いつくしみ)の久慈悟子です。
今月の31日は待ちに待った「ブルームーン」
「ブルームーン」とは、1ヶ月に2回満月が起こる、その2回目の満月のことをいいます。
「ブルームーン」を見ると幸せになると言われているので、ぜひ晴れて欲しいものです。
ただでさえ珍しく特別な日ですが、今回はまた格別です。
というのは、慈美の井上先生が参加するインディアンの最大にして超過酷な儀式「サンダンス」の最終日に当たるからです。「サンダンス」の最終日は満月の日と決まっているのですが、今回は「ブルームーン」に当たるのです。
感謝と祈りを身体で感じる儀式「サンダンス」
「サンダンス」は、4日間飲食なしで太陽の出ている間、生命の木と呼ばれる「サンダンスツリー」を中心に、自らを犠牲にして踊り続け、「ワカンタンカ(創造主)」に感謝と祈りを捧げる儀式です。
「サンダンス」の期間中は、毎日朝晩2回、4日で計8回の「スウェットロッジ」という儀式に入るのですが、(イメージ的には、スチームサウナ)4日間水が飲めないのにこれまた過酷な儀式を受けるわけです。
サンダンス会場のあるミシガン州の7月31日の日出は6時11分。日の入は21時9分です。日差しを遮るもののない炎天下で、1日15時間も踊るだけでも過酷ですが、最終日にメインイベントが待っています。
儀式の終わりに長老が男性のサンダンサーの胸か肩、女性は二の腕にメスを入れ、そこに木の棒を突き刺しピアッシングします。その棒とサンダンスツリーをロープでつないで、自らの力で皮を引きちぎると感謝や祈りがサンダンスツリーを通してワカンタンカに伝えられるのです。
「サンダンス」は、このように自分自身を捧げることで、人間と自然界のバランスをとり、他者の苦痛を取り除き、再生を願うインディアンに継承される神聖な儀式なのです。
長老に認められた者しかサンダンサーになれず、何年も下積みをする人もいます。
過酷な儀式ゆえに「最後まで成し遂げる」と腹が決まっていて、体力や精神力が楽に備わっていると見極められた者しか儀式に参加させてもらえない訳です。
幸い井上先生は長老の御眼鏡に適い、今回で4度目の参加になります。
インディアンにとって「4」は、特別な数字です。
インディアンは、「全ての存在には精霊が宿り、万物は皆兄弟で、1つの大きな輪の中で生かされている」と考えています。この世界観は、メディスンホイールで表されます。
メディスンホイールとは、インディアンの思想や哲学の核となるもので、円を4等分した形で象徴されます。円は、始まりも終わりもない全ての生命が大いなるサイクルのなかで循環し、つながっている事を意味し、十字は、季節、方角、人間の4つの面(肉体・感情・精神・霊)、人種(カラード・ホワイト・ブラック・イエロー)、人生(幼年・少年・成年・老年)等、宇宙のあらゆる4つに分けたものを意味します。
全ては「ワンネス」1つであり、全てのものと自分は繋がっている事を象徴とする「円」を4等分する事で、本来のバランスのとれた世界を形成できると考えているのです。この概念から、「4」は、インディアンにとって特別な意味を持つ数字とされているのです。
「サンダンス」は、年に1度ずつ東西南北に対して行うので、4回ピアッシングを成し遂げないと1セットしたことにならないんです。ですので、今回井上先生が4回目のピアッシングを特別な「ブルームーン」の日に成し遂げられたら私もとても嬉しいです。
全てのものはメディスンホイールの循環の中にいて、人は植物や動物などから命を貰い、命をつないでいるので、与えられたものを循環に返すために自分を提供してバランスをとる目的で「サンダンス」は行われるのです。
サンダンサーは、「サンダンス」を自分や家族のためだけに行うのでなく、「全てのもの」の調和のために踊るんです。生命の循環のバランスをとるためにサンダンサーはとても貴重な存在で、ピアッシングの痕は勲章に値します。
「ブルームーン」の日は、ぜひ万物のために命懸けで踊っているサンダンサーのことを思い出し、ワンネスを感じてみてください。
では、ミタキオヤスン!
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著書:ミタキオヤスン