インフルエンザの意外な語源と江戸時代の変わった対処方法

空気が乾燥してくると気になるのが「インフルエンザ」。毎年のように新型インフルエンザなどが話題となりますが、実は「インフルエンザの歴史はかなり古い」ものです。

【インフルエンザの予防考えていますか?】

秋も中盤を過ぎて、空気が乾燥する季節になってきました。

空気が乾燥してくると気になるのが「インフルエンザ」。

すでに医療機関などでは予防接種などもはじまっているようです。

先日は、今季出荷される予定の「3000万本にも及ぶインフルエンザワクチン」の3割弱を製造する「化学及血清療法研究所」が国が承認する方法とは異なった手法で血液製剤を製造していたことがわかり、インフルエンザが流行する時期が近づいてきたにもかかわらず、未だに「製品を出荷できる状態にない」ことが報道されました。

 

【今から2000年以上前から存在していた】

毎年のように新型インフルエンザなどが話題となりますが、実は「インフルエンザの歴史はかなり古い」ものです。

現在、最古のインフルエンザに関する記録ではないかと言われているものは、「紀元前397年」にギリシャの軍人であるツキジデスという人が残したもの。

こちらは当初は天然痘やペストのことではないかと考えられていましたが、1985年にインフルエンザであった可能性が高いという研究が発表されました。

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【インフルエンザという名称には
スピリチュアルな意味合いが込められていた】

つまり、今から「2000年以上前からインフルエンザは存在していた」わけであり、私たち人類にとっては、ある意味なじみ深い病気といえるかもしれません。

ちなみに、インフルエンザという名称には、実は「スピリチュアルな意味合いが存在しています」。インフルエンザは「influenza」と表記しますが、その語源は「influence」であり、現代では「影響」と翻訳されますが、本来の意味としては「天体から発した霊液が人に流れ込んで作用を及ぼす」というものでした。

この霊液は現在の言葉でいえば、「エネルギーや、霊気な」どといった言葉に相当するものであり、なんらかの「超自然的な力、霊的な力が作用してインフルエンザになる」と考えられていたことがわかります。

この言葉は「1358年に用いられたのが最初」といわれていますので、まだウィルスなどの知識があまりなかった時代であり、元気だった人が前触れもなく突然高熱を出して寝込み、基本的には数日で回復するというのは、なにか「人ならざるものの影響を受けた」と考えるのは当然だったのかもしれません。

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【日本でもインフルエンザは古くからあった】

そんなインフルエンザですが、日本では「平安時代頃から存在していた」のではないかといわれています。

ただし、他の風邪や肺炎、結核などともひとまとめにして「咳逆(しはぶき)」もしくは「咳逆疫(しはぶきやみ)」と呼んでいたために、正確なことはわかりません。

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ちなみに、この名前は色々と変わっていき、江戸時代にはその名称から不思議なインフルエンザの対処法が生まれました。