退役軍人と愛犬の壮絶サバイバル!!
泣ける・・・ラストに頭(こうべ)垂れ・・・
久々のブラッド・ピット主演映画。いつものように、なんも前情報を入れずに
楽しみに見に行ったのだが、途中からこれは犬と自然の映画なんだと気づいた。
義足の犬とセスナに乗って気ままに旅をする男。
気に入った場所でテントを張り、愛犬と自然の中で自己を見つめる。
内省の旅・・・。
次第に男は退役軍人で、犬は戦場を共にした偵察犬ということが分かってくる。ふたりは時々悪夢にうなされる。ふたりしてPTSDを患う。
男の、相棒であるオーディンへの愛は絶対で、オーディンの男への愛も絶対だ。
ほぼ、恋人であり、相棒であり、かけがえのない存在。
犬は特に人間に近い生き物だ。人間を守る、癒すために神様が創ったので、オーディンの男への献身は当然として描かれる。男のオーディンへの愛もしかりだ。
映画は男が心臓発作を起こし、ハート・オブ・ビーストと呼ばれるアラスカの魔の領域に
取り残されるところから動き出す。そこから道路を目指しふたりは壮絶なサバイバル旅を始める。
全編、ほぼ男と犬と壮大で過酷な自然のみという世界。
次々襲いかかるアクシデントの数々!
戦場よりこっちの方が過酷では?
セスナの墜落から、墜落時に投げ出されたオーディンとの再会。ふたりして道を目指すが、
自然は容赦ない。丸太の橋から落ちる、濁流に流される、コヨーテの集団に襲われるなどなど
次々アクシデントに見舞われる。軍人のスキルで乗り越えていくが(軍隊仕込みのサバイバル術は感心しながら見入ってしまう)、とてもじゃないが人間は自然にかなわない。
一体どうやって撮影したんだろう? という凄まじく美しく悪魔的に恐ろしい大自然。撮影も
過酷だったんだろうと想像できる。
なんか、戦場よりこの自然の方が過酷なのでは? とふと思ってしまった。
また、戦場でのシーンでは、なんのために作戦なるものを作って人を殺戮していくのか?
それが軍人の仕事なのか、なんのために戦争しているのか?????? と頭の中が??で一杯になってしまった。
愛と希望に満ちたラスト!
安らぎの地へふたりは旅立つ!
とても、見てられないような恐ろしい映像があって(それはブラッドが遭遇するアクシデント描写で)
並みのホラーより怖くて目をつぶってしまった・・・。
そして、ラストは泣けた・・・。
人間だけじゃなくて、犬も偵察犬として戦場に従軍させられている。人間はどこまで罪深いことをしている?
人間の愚かさ、矮小さを思い出させてくれ、自然への畏怖を忘れるな。そして謙虚さを忘れるな。と振り返り、希望と愛に満ちたラストを忘れてはいけない、と思わせられた傑作。
監督 デヴィッド・エアー
脚本 キャメロン・アレクサンダー
撮影 マウロ・フィオーレ
出演 ブラッド・ピット J・K・シモンズ アンナ・ラム オーディン(犬4匹)
※101分
※9月25日(金)全世界同時公開
©2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
配給:東和ピクチャーズ・東宝




















