令和4年4月メッセージ —— 迫りくる惨事の予感に不安を覚える私たちは、それでも再び訪れた春に生命の歓喜を確かにする

戦争、地震、電力逼迫と次々と恐怖が襲う動乱期に — 九紫火星4月は、破壊や対立の想念が覆う中で新しい環境での生活に希望を見出す時

4月を迎えました。

世界中を揺るがしているロシアとウクライナの交戦は、幾度かの停戦交渉も不調に終わり、戦闘が継続されています。ニュースでは連日、女性や子供を含む多くの非戦闘員が慟哭する姿が報道されていますが、それらの映像に触れ、心を痛めていらっしゃる方も多いでしょう。

特にHSPの方は、テレビで凄惨な映像を観るのは避け、日常の生活で“楽しい”と思えることに集中しましょう。
改めて記しますが、今年の年運である五黄土星には、戦争や凶悪犯罪、自然災害の象意があります。

先月の8日は、パプアニューギニアのマナム山で大規模な噴火が発生しました。今年は、地震や火山の噴火、そして世界のパワーバランスの変化に伴う、食糧危機が懸念されています。
また、電力逼迫による都心部での停電も、これから現実的な課題となってくるでしょう。
日本にとっても大変厳しい状況が予測されますが、“備え”はしっかりとしつつ、日々を潤いで満たすことを考えましょう。

清明を迎える4月5日、月運が一白水星から九紫火星に移ります。
九紫には陽気さと共に、“物事をはっきりさせる”という意味があります。
また“高貴さ”を表すので、他者への思いやりに欠けるという点もあります。
象意としては“破壊、分裂、対立、戦争、解雇、憎悪、離婚”といった特徴があります。
また“再会、二度目”といった、“復活”の面も強調されます。

“火”の星ですので、今月は小競り合い、口論からくる喧嘩、暴行や傷害などに要注意です。また“解雇”の象意があるように、今月は企業の倒産や事業の不振で雇い止めに遭ったり、職を失う方が増えるかもしれません。
また、自然災害の面では、“火事”(火山の噴火)には、特に警戒が必要となるでしょう。

4月の月運の干支は、“甲辰(きのえたつ)”。
暖かな春の土壌に屹立する、樹木のイメージです。
どこまでも上を目指し、自分の力で未来を切り開きたいと、生命力に漲る時です。
今月は直感を優先し、行きたい場所に行き、会いたい人に会いに行くなど、自分の信念に従って行動すると良いでしょう。

二十八宿は“虚宿”。
今月は自己を陶冶し、真面目に実力を蓄える人が多いようです。孤独を愛する傾向があるので、年度初めで新しい出逢いのチャンスの時ですが、コンパなどの誘いよりも、自宅で資格取得の勉強をしたり、自分の世界に浸ることを優先する人が多いかもしれません。なお、今月は南の方位が暗剣殺となりますので、この方角への旅行等は控えるのが得策です。

 

ルノルマン&タロットによる個人面/社会面の月間リーディング — “クローバー”“ハート”、そして“塔(正)”“星(逆)”のカードが暗示する2022年4月の暗示は

4月の月間リーディングを、個人の生活面はルノルマンカード3枚引きで、社会情勢はタロットカードを使用し、スリーカードスプレッドで占いました。

ルノルマンリーディングで出たのは、『クローバー』『子供』『ハート』のカード。アドヴァイスカードは『花束』。

『クローバー』は“チャンス到来、思いがけない幸福”を、『子供』は“新しい出来事、始まり”を、『ハート』は“愛情、情熱、恋心、ときめき”を、そして『花束』は“チャンス到来、思いがけない幸福”といった意味を表します。

今月の個人面では、入学や就職などの新しい生活のスタートの場に、恋愛面で強いご縁のある人が待っている気配です。その人とは出逢ったばかりなのに、何故か懐かしさと親しみを感じ、すぐに距離が縮まるようです。先月に続いての流れですが、新しい生活のスタートとなる環境での、運命的なご縁で結ばれた人との魂の交流に期待しましょう。

4月

社会情勢を占ったタロットカードで出たのは『ソードの9(正位置)』『塔(正位置)』『ソードの2(逆位置)』。アドヴァイスカードは『星(逆位置)』。

“ソードの9(正位置)”は、“”恐怖、不安、精神疲労、苦痛を意味します。“塔(正位置)”は混乱、自然災害、破壊、悲劇といった象意を、“ソードの2(逆位置)”はコロナの収束、事態が動き出すことを暗示。そしてアドヴァイスカードの“星(逆位置)”はだんだん事態が悪化する、希望の持てない状況といった意味を表します。

総合すると、この4月の社会は、まん延防止条例が解除されたコロナ禍は一応の収束を見せそうですが、経済不安や国際秩序の乱れに民衆は恐怖を覚え、また先月よりも、地震や火山の噴火などの自然災害の危険性が高まる暗示が出ています。日本では先月、宮城、福島で震度6強の強い地震が起きましたが、今月も警戒が必要です。
いつ大規模な災害が来ても即応できるように、食料や現金、靴、簡易トイレなどを詰めたリュックを枕元に置くなど、平時にできる備えはしておきましょう。

吐噶喇列島、鬼界カルデラ付近の火山の活動についても、注視が必要です。
またロシアとウクライナの交戦が及ぼす影響で、360万人を超える避難民が生じたことについては、今後は各国でどの程度の受け入れが可能かがテーマとなってくるでしょう。

北朝鮮のミサイルについても、今月も日本に向けて発射される可能性があります。
電力の逼迫も、再び問題となるようです。コロナ禍から丸2年を迎え、生活困窮者、うつなど心的な障害に苦しむ人は増加の一途を辿っています。精神的苦痛からの犯罪や自殺といった暗いニュースも増えるかもしれません。

強固なセーフティネットの構築が求められています。誰もが、心の安寧を得られる一ヶ月としたいものです。

 

入学、就職と新たな生活の中での魂の再会、密接な交流がセットされている流れ — この4月は、温かい春の陽射しの下で“歓喜雀躍”の時を

西洋占星術の観点で言えば、1日は15時24分に牡羊座で新月が起こります。
新年度と連動する、まさに人生の新しいChapter(章)のスタートとも言える時です。
やる気に満ちている時なので、入学や就職などで新しい生活基盤を得た人は、積極的に自己開示をしてご縁を繋いでゆきましょう。全天体順行が今月も続くので、物事はスムーズに進みやすい時です。

水星は11日まで、牡羊座にいます。新しい生活の場で出逢う人々と、ここで運命的な交流が行われそうです。

12日には、魚座で海王星と木星が合。これは、1856(安政3)年以来、166年ぶりとなります。
当時の日本(江戸幕府)は老中・阿部正弘の政権下で鎖国が終わり、また“安政3年の大風災”で江戸の町民10万人以上が死亡した、日本史上最悪の風水害が起こった時でもありました。
“国の解放”という観点から、コロナの沈静化と歩を合わせ、海外からの外国人の国内受け入れが活発になるかもしれません。また魚座の影響で、ロシア―ウクライナ戦争の終結を求める動きが強まるなど、境界線を越えて平和を希求する流れが強まりそうです。火星は、15日まで水瓶座に滞在しています。

心の奥底から、燃え上がるような激しい感情を確かにする時。焦りや華やかさを纏う誰に嫉妬するなど、マイナスの感情も湧き上がりやすいので、注意しましょう。
17日の3時55分に起きる天秤座での満月(ピンクムーン)の頃は、月初からの流れで、パートナーシップ、ソウルメイトとの関わりの中で成長することにスポットが当たります。リアル、またはネット上で知り合った新たな仲間との交流を通して、人間関係が“本当ご縁のある人に絞られてゆく”流れに入ります。

知り合ったばかりの人と意気投合し、電光石火で恋愛がスタートする方も多いでしょう。
社会情勢は引き続き極めて厳しい状況に置かれますが、今月も個人の生活面に於いては、喜びごとの多い月となりそうです。

新しい季節が、今年もやってきました。
今月は新年度にあたり、私が学生時代に感銘した、作家・武者小路実篤(1885~1976)の詩集から、『歓喜雀躍』の一節を紹介しましょう。

 

生きる也
今 春の日なり
春の日に生きる也
弱ってはいられぬ也
昂然と生きる也。

昂然と生きる也
内に生命あり
生命の命ずるままに生きる也
いじけてはいられぬ也。

あゝ生きる也
死ぬ迄は生きる也
我は昂然と生きる也  

 

春の大地に立って、新しい風の中で前向きに生きる決意を表した、力強い詩です。

社会は相変わらず厳しい状況が続きますが、読者の皆様に於かれては、全ての過去を捨て、新しい仲間とめぐり逢えた、歓喜の中で過ごすことができる4月となりますよう、祈念しております。

 

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

(了)

 

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