六白金星辛丑・令和3年のスタートにあたって——風の時代を迎えた私たちは、魂の仲間と懐かしい夢に向かって動き出す

スタート

ここ数十年の“辛”の年を振り返ると、平成3(1991/辛未)年は海部俊樹→宮沢喜一、平成13(2001/辛巳)年は森喜朗→小泉純一郎、平成23(2011/辛卯)年は菅直人→野田佳彦と、総理大臣の交代が行われています。昨年の“庚”も政変の年でしたが、10年ぶりの“辛”となる今年も、総理大臣の交代の可能性が極めて高いと言えます。菅義偉首相が任期満了選挙の前後に退陣する場合は、岸田文雄前外務大臣(昭和32年7月29日生/山下火丁酉七赤金星=飛躍運)の第100代首相就任が最有力です。岸田氏は、日本国総理就任に必須である“姓名の五格のどこかに9画”という条件を満たしています(『ニッポンの総理に必要な条件とは — 姓名判断の観点からポスト安倍を展望する』参照)。
歴史は、繰り返します。まさに、“令和政変第二幕”の年と言えるでしょう。

また、“辛”は自然災害、戦争、テロの多い年でもあります。 平成3(1991)年/辛未→湾岸戦争、平成13(2001)年/辛巳→同時多発テロ、平成23(2011)年/辛卯→東日本大震災と、世間を震撼させる対立、災禍が起きています。今年も、同様の問題が国内、海外で頻発する可能性があります。被災対策としては自宅に水、レトルト食品、簡易トイレの常備をお勧めします。経済面の“辛”は、 平成3(1991)年/辛未→海部政権下でバブル崩壊、平成13(2001)年/辛巳→小泉内閣で構造改革スタート、平成23(2011)年/辛卯→民主党政権下の経済無策と、やはり厳しい状況と言わざるを得ません。昨年はコロナ禍による不況で飲食業、旅行業が大きなダメージを受け、特に女性の失業者や、生活の困窮を苦にした自殺者が激増しました。残念ながら、今年もこの流れが好転する見込みはありません。自治体や知人にSOSをしっかりと声に出して助けを求めるなど、希望を失わずに生き抜きましょう。

上記を挙げた上で、姓名学者として、令和3年/2021年を象徴する漢字一字を挙げるなら、“動”としたいと思います。
西洋占星術の観点で言えば、社会構造や権力に大きな影響を及ぼす土星と木星が、昨年末に仕事や報酬、社会的地位などを支配する山羊座を離れ(1842年より200年余り続いた“地の時代の終焉)”、水瓶座に入宮(1425年以来となる“風の時代”の再来)するグレート・ミューテーションが起こりました。前回の風の時代は、1185年、壇ノ浦の戦いで平家が滅亡した翌年に天秤座で土星と木星が邂逅することで起こりました。国内は後鳥羽上皇の承久の乱、元寇、両統迭立の南北朝時代が記録され、海外では十字軍、オスマン=トルコが戦乱に明け暮れるなど、干戈の止まぬ激しい時代となりました。今回の風の時代も、大統領選の混乱で露見したアメリカの内部分裂、日本では眞子内親王殿下の結婚問題で皇室への信頼が揺らぐ中、皇統の維持が課題となる、波乱含みのスタートと言えるでしょう。まさに私たちが信じて疑わなかった権力、権威が揺らぎ始めています。また、前回の風の時代にあたる14世紀には、黒死病として恐れられたペストが海外で猛威を振るい、中国やヨーロッパにかけて1億人が死亡した例があります。“風”は感染病も意味しますが、まさに今、山羊座時代の終焉に登場した“コロナ”禍が、世界を席巻しています。この観点からも、コロナウイルスは短期間で終息するものではなく、まさに何世紀もかけて私たち人類が対峙しなければならない“見えない敵”という認識を持たねばならないでしょう。

1842年から続いた地の時代の180年間で、私たち人間は産業革命を現出し、知能の高い層は近代国家を建設し、その後の大量生産、大量消費社会を生み出しました。600年の時を経て再び私たち人間の前に姿を表した“風の時代”は、この社会を、強烈な勢いで“破壊”してゆきます。“風”はインターネットも意味(回線によって瞬時に人間の意思疎通ができる)しますが、このコロナ以降の世界は、対面営業や終身雇用ではなく、リモートをベースにした在宅事業や個人を基本とした緩やかな Federation、 いわゆる“独立する連帯”ともいうべき生活様式が主流となってゆきます。
東洋占術でいう“辛”はキラリと光る宝石の年ですが、まさに個人一人ひとりが国家や組織に依存することなく、自分の力で立ち、キラリと光る行動で生きてゆく年とも言えるでしょう。

スタート

 

個人の能力で生き抜くパラダイムの大転換期を迎える時に — 心から信頼し合えるソウルファミリーと連帯し、夢を実現させる幸福の旅路へ

今年は年頭に当たり、令和6年から日本のお札に登場する、“日本資本主義の父”渋沢栄一(1840~1931)の『夢七訓』を引きたいと思います。

 

“夢なき者は理想なし、

理想なき者は信念なし、

信念なき者は計画なし、

計画なき者は実行なし、

実行なき者は成果なし、

成果なき者は幸福なし、

故に幸福を求める者は、

夢なかるべからず。”

 

自分の人生に起きる喜びも悲しみも、それは自分が生まれる前に、全て魂の修行と課して、必然の如く起こるものです。

ことし、私たちが迎えた“風”は、大きなうねりを上げながら、もの凄いスピードで、全ての景色を動かしてゆきます。

コロナとの闘いはこれからもずっと続いてゆきますが、あなたには、この試練を生き抜くための心の支えとなる、魂の仲間との邂逅が昨年、用意されたはずです。

強い絆で結ばれた仲間と、肩をたたき合って笑い合いながら、諦めかけた懐かしい夢を、動かしてゆきましょう。

2021年、皆様の魂が素晴らしい幸福への夢に包まれるよう、心より祈念しております。

 

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

(了)

 

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