令和2年12月メッセージ — 風の時代を迎える勇敢な魂たちは、宇宙の応援の下、懐かしい再会の約束を果たす

12月

社会情勢を占ったタロットカードで出たのは『塔(逆位置)』『カップの5(正位置)』『ソードの6(正位置)』。アドヴァイスカードは『カップの3(正位置)』。
この12月は先月に続き、コロナ禍による経済の悪循環が慢性化の様相を呈し、生活苦からの犯罪や争いが横行する一方、新しい発想を得て様々なビジネスの種が芽吹く暗示が出ています。
“塔の逆位置”は、裏切り、紛争、困難な事態の継続、先が見えない状況を表します。
先月は、“Go To トラベル”の推奨によるコロナウイルス感染者の急増で、明るい兆しが見えてきた経済回復に、再びの不安感と、政府への不信感が国民の間に醸成されました。また、先月に続き、貧困に喘ぐ一般の人々が、生活苦から魔が差して犯罪に加担するケースが、今月も社会問題としてクローズアップされそうです。
“カップの5の正位置”は、別名“葬式カード”。厳しい現実を前に思っていた成果が出ず、落胆している様を表します。ただ、5本のカップのうち3本は倒れていますが、2本は立ったままです。完全な絶望状態ではなく、まだ希望は残っているという暗示です。
“ソードの6(正位置)”は発想の転換、環境を変えることの暗示です。今年の月間リーディングでは最もよく飛び出したカードですが、今コロナ禍の影響による飲食店、宿泊業の倒産件数が上昇している中で、転職や新しい事業、新しい観点からの業態のリニューアルなどが必要というメッセージです。友人や知人、またはコンサルタントからの助言、外部からの新人の抜擢などで旨くゆく暗示です。そしてアドヴァイスカードに出てきた“カップの3”は、通称“宴会カード”。心が通い合う仲間と協調しながら、物事を進めてゆく暗示です。あなたを支えてくれる、ソウルメイトの登場が用意されているようです。最初の項で触れた、今月の九星の月運である七赤には“不良少女”“借金”“色情”といったマイナス面の意味もあります。若い女性は、将来への悲観からの盛り場の徘徊や痴情のもつれ(例:ホストクラブ絡みのトラブル)には、特に注意しましょう。先月も記しましたが、まさにここが、天と地を分ける“曲がり角”です。新しい時代の到来が、目前に迫っています。社会システムや個々の人間関係が大きな変化、交代を見せる中で、希望を失わずに日々を過ごして頂きたいと思います。

12月

 

歴史に残るウイルスパンデミックを体験した教訓を胸に……グレートコンジャンクション=風の時代の到来を前に必要な“Re-union”(再会)の時を

春に発生したコロナウイルスパンデミックは、終息を見ないまま、年末を迎えることになりました。私たちは否応なく、これまで長く続けてきた生活スタイル、パラダイムの大きな転換を余儀なくされています。
西洋占星術の観点で言えば、恋愛面でのときめきを表す金星は、12/16まで蠍座に滞在しています。手が届かないと思っていた意中の人に思い切ってアプローチをする、絶好のタイミングです。また、火星は1/7までHOMEの牡羊座にいます。この6か月間、人類は非常に情熱的、積極的に行動し、時に攻撃的な感情を露わにしてきました(未だに国論を二分する、アメリカ大統領選による国内の混乱はその端的な事例)。テロやデモの過激化、口論からくる傷害事件の多発などには引き続き注意が必要ですが、その一方で、個人の恋愛面では、(主に女性側からの)情熱的なアプローチによって、魂で結ばれた運命の相手との統合が促される流れが強まります。

15日1時17分には、射手座で新月(皆既日食)を迎えます。これまで歩んだ人生での魂の学びとの格闘に思いを馳せながら、己の可能性を信じ、未来の目標の的を絞って射抜く、決意のタイミングです。17日は土星が、19日には木星が山羊座から水瓶座へ移動。21日19時2分の冬至、太陽の山羊座入りを経て22日3時22分に土星と木星が水瓶座で合(グレート・コンジャンクション)。これから西暦2219年まで続く、地の時代から、風の時代への歴史的な移行を、私たちは体験します。200年間に及ぶ、知性と自由の時代のスタート。そしてそれは、私たちが積み重ねた努力と苦闘が報われ、何らかの形で男女間(いわゆる“赤い糸”)の邂逅、統合を果たす喜びの時でもあります。現在の波動に呼応し、あなたの最適の魂の学びに合ったパートナー、ソウルメイトが選抜され、彼らと緩やかなfederationを組みながら、助け合いながら生きてゆく流れが始まります。30日12時28分の蟹座での満月(コールドムーン)の頃には、仲間と肩を組んで、これからの夢を語り合う、この生命の歓喜を味わうあなたの姿が、在るはずです。

今年の最後は、詞花和歌集に収められている、崇徳院の著名な和歌をご紹介しましょう。

 

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

(訳)激流の人生。

川の瀬の流れが速く、岩にせき止められた急流が2つに分かれる。

しかしまた1つになるように、愛しいあの人と今は別れても、

いつかきっと、再会しようと思っています—

 

2つに分かれた急流が、再び1つになる師走が、やってきました。

新しい時代を迎え入れる勇敢な魂たちが、双魂との懐かしい約束を果たす年の瀬となりますよう、祈念しております。

今年も一年、私のコラムを読んで頂き、誠にありがとうございました。

それでは、良いお年を。

 

(了)

 

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

《八田靖彦(はったやすひこ) さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/hatta/?c=138853