令和2年6月メッセージ — 混迷と不安の“食”の季節に、私たちは雨空の向こうに希望の月光を見出す

タロット

社会情勢を占ったタロットカードで出たのは『ペンタクルスの4(逆位置)』『ペンタクルスの5(正位置)』『ワンドの5(逆位置)』。アドヴァイスカードは『塔(正位置)』。
6月は、経済、政体が“崩壊”に向かう暗示が出ています。

先月の緊急事態宣言解除を受け再開された経済活動は、大企業を中心に表面的には活発になりつつも、中小企業の倒産、個人の生活破綻の増加は避けられない情勢です。派遣社員の雇い止め、自営業の破産などが続出し、大学生が学費納入の目処が立たず中退を決意する場面があるなど、先月以上に展望の見えない苦しい状況が予測されます。また、ストレスから意見の対立が増え、街のあちこちで罵声が飛び交ったり、犯罪の現場を目の当たりにする機会が増えるかもしれません。政治面は、『塔(正位置)』のカードが表す通り、検察法改正問題で支持率が急落した安倍内閣に、重大局面が訪れそうです。河井前法相夫妻の選挙違反による捜査が進んだ場合、政府与党首脳の辞任表明、“令和政変”と、後世に伝えられるような事態となるかもしれません。正月の記事からお伝えしている通り、令和2年は庚子、政権交代の年です(『七赤金星庚子・2020年のスタートにあたって — 新たな令和の時代の下、人は魂の悲願の達成に向かって闘い続ける』参照政権の末期と見て、党内の実力者たちが一気に動き出す、緊迫した状況となりそうです。また、『ペンタクルスの4(逆位置)』が表す通り、先月に続き6月も、地震など自然災害への警戒が必要です。懐中電灯やカセットコンロ、簡易トイレの備えをしておきましょう。

タロット

 

月食/日食に惑星の逆行祭り……五月雨の雲の絶え間を眺めつつ、激動の人生と向き合う覚悟の一ヶ月に

西洋占星術の観点で言えば、現在は土星、木星、冥王星、金星の4惑星が逆行しています。土星は社会の停滞感が深まり、また贈収賄や不倫など、不正の露見、社会的制裁を表しています。7/2まで水瓶座に滞在していますが、先のパラグラフでも述べた通り、前法相夫妻の立件や、政府与党首脳の突然の辞任表明の可能性があります(9月までこの危機は続きます)。やはり“社会”をテーマとした木星も山羊座で逆行していますが、コロナ後の経済構造の急激な変化を見据え、大企業がリソースを集中させたり、不採算分野からの撤退を決断、またそれに伴う大量のリストラなどが予測されます。愛と美の象徴である金星は、6/26まで双子座で逆行中。長年つきあった恋人との別れ、また出逢ったばかりの異性との電撃婚約に復縁など、恋愛関係が賑やかになりそうです。6/18からは、蟹座の水星が逆行を開始(7/12まで)。前世でも夫婦や親子といった、家族的な雰囲気をまとった存在とのご縁が、帰ってくる気配です。双子座にいるドラゴンヘッドも、強いご縁の相手との邂逅を後押ししています。6/23からは、海王星も逆行。この時期は本当に出逢いが多いので、乱倫やセックス依存には注意しましょう。緊急事態宣言明けでビジネスを再開された方も多いですが、通勤電車の遅れや、メールの送信ミスには気をつけてください。

6日4時12分には、射手座で満月(半影月食)を迎えます。過去の後悔を完全に捨て、理想の人生へと本格的に一歩を踏み出すタイミングです。悪口や誹謗中傷、不平不満はカルマとなって返ってきますので、絶対に避けましょう。21日15時41分の蟹座での新月は、金環日食となります。テーマは、“つつみ込むような愛”。夏至でもある、ことし最大の浄化ポイントとなるこの日は、家庭や結婚を強く意識した交際のスタートの暗示です。また、最近、ネットで知り合ったばかりの新しい友人と、在宅での共同事業をlaunchさせる動きもあちこちで出てくるでしょう。『Family』というキーワードが、降りてきています。

そして、30日には、4/5に続き、木星と冥王星が山羊座で再び合となります。13年前、あなたは、何をしていましたか。あの頃の夢や情熱を思い出し、再び実行に移そうと奮闘するかもしれません。その時には、前世からの強い縁で結ばれたソウルメイトが、あなたの傍で、惜しみない協力をしてくれるでしょう。大変、大きな動きのある水無月となりそうです。

今月は、新古今和歌集に収められている、荒木田氏良(1153~1222)が詠んだ歌を引きましょう。

 

“五月雨の雲の絶え間を眺めつつ 窓より西に月を待つかな”

梅雨時の雨が降る中、雲の切れ間をながめながら、


 窓の外、西の方角に、月が現れるのを心待ちにしています——

 

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、早くも、コロナの第2波が懸念されています。梅雨と相俟って、また生活の不安も重なり、陰鬱な状況になりがちな方も多くなるでしょう。

この6月は、先月以上に、大きな混迷の月となりそうです。

激動の“食”の季節、それでも雨空の向こうに、希望の月光を見出しましょう。

読者の皆様にとっては、非常に暗い社会状況の中であっても、心から信頼し合える魂の仲間との“歓喜の再会”の季節となりますよう、祈念しております。

 

(了)

 

姓名学者・八田運命総合鑑定所主宰/八田靖彦

 

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