幸せタイムリーPart.80 短編小説「1999」セクシースターピープルとの対話 ~幸運を引き寄せ運勢を好転させる方法〜

君の芸術的で刺激的な創造性に乾杯🍇 プリンス、ありがとう❤

☆~エンジェルセラピスト友紀が語る~ 天使との対話 マドンナリリー ☆

 

🌹 1999 (星の王子様になったロックスター)
~ セクシースターピープルとの対話 「ロックで創造性を解放」 ~

五中子(ごちこ)47歳。
結婚して今年で25年目を迎える。

子育てもひと段落し、2年前からここ六本木で占い&エステサロンを開き、日々、切磋琢磨する日々を送っている。
ここ10年近くフリーでライター兼占い業を行って来たが、趣味で友人に行っていたエステに興味を持ち、縁あって、ささやかながら占い&エステサロン「Mercy」を開業する運びとなった。

自宅は電車で1時間少々かかる埼玉県にあり、自分のお店をもつと決めた時、
どうしてもここ六本木で頑張りたいという意欲が湧き上がってきた。
六本木はロックンローラーたちの聖地でもある「ハードロックカフェ」もあり、
なぜか心が落ち着く街のひとつだった。

正直、家賃も高く、2年目に入り、やっと収支のバランスもとれてきたといった感じだ。
小学生の頃、兄の影響でYMOに夢中になり、それからブリティッシュインベージョンに刺激され、ロックに夢中になった。
47歳になった今でも時々、黒革のスカートにライダージャケットとロックン・ローラーさながらのファッションで決めこみハードロックカフェのランチを頂きに行く。🍴

店内は六本木らしく、外国人が多く、日本人は私一人だったことも度々ある。
BGMにロックがガンガンにかかっていたりするが、五中子にとってはいつものことだった。
お客様がサロンに来ているときは、癒しのヒーリング音楽などをかけて、お客様が心の底から癒されるように演出し、とにかく日々の疲れから完全に解放されるように努めるのだ。

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いざ一人になれば、ロックをガンガンにかけて掃除や仕事の細々したことを執り行うのが五中子のいつもの習慣となっていた。
エンドレスリピートなんて当たり前。好きな曲は何度でも聴いた🎵
その度に、一回一回がいつも新鮮に感じられるのだ。
中学時代から事あるごとに聴いている曲などは、これまでの人生の中でいったい何回聴いたことになるのだろうとふと思うことがある。
何百回? いや1000回は軽く聴いているかも?

五中子は、お昼用に大好きなポンパドールのパンを買い込み、サロンに辿り着いたところだった。
「お客様が来店されるまであと1時間あるわ。」
パンを片手にPCを開くと「プリンス死亡」の記事が目に飛び込んで来た。
「嘘でしょ!」

世紀のロックスターは4月22日、自宅で息を引き取ったという記事だった。
惜しくも今日は日本時間・蠍座の満月●
胸の奥深くから「キュン」と悲しみが突き上げて来た。

「早過ぎるよ!」涙腺が緩んだ。
セクシー過ぎるロックスターは本当に星の王子様になってしまったのだ。☆彡

昔、昔、私がティーンエイジャーだった頃、ロックスターは一国の主に匹敵すると本気で思っていた。(現在進行形)
それくらいロックスターは私にとって偉大で影響力があり、無条件にパワーを与えてくれて、日々の糧となる存在だった。
ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトン、ローリングストーンズ、PIL,マドンナ、ボン・ジョビ……。
沢山、コンサートにも行った。