感情美人への道Vol.18 〜幸せになれる3つのお金の使い方〜

「物」である限り、幸せのピークは手にした瞬間にどんどん右肩下がりになります。これはそれを手にする事によって、「憧れ」が「日常」になってしまい、「幸せの参照点」が変化してしまうからです。

3 ways to use money wisely for your happiness

読者の皆様の中には、少し早目の夏休みを取られている方もいらっしゃるかもしれませんね。過ごし方は人それぞれですが、物入りの季節でもありますね。でも今日の記事を読めば、お金の使い方が少し変わるかもしれませんよ。

まず、前提として「お金で買える幸せは、想像するよりずっと少ない金額で頭打ちになる」という事実があります。例えば、年収が300万から600万に増えると幸福度は何%上昇すると思いますか?幸福度も倍になるなら馬車馬のようにお金を稼げば良いのですが、実際は9%しか上昇しません。なので「どう稼ぐか」考えるのと同じ位「どう使うか」を真剣に考えなくてはならないのです。

 

・幸せになるお金の使い方1つ目
『経験を買う』

 長年憧れ続けたブランド物でも、高級車でも、理想のマイホームでも、それが「物」である限り、幸せのピークは手にした瞬間にどんどん右肩下がりになります。これはそれを手にする事によって、「憧れ」が「日常」になってしまい、「幸せの参照点」が変化してしまうからです。例えば、納車したての車に乗り込んだ日のテンションは、せいぜいもっても1週間程度ですよね。一方、旅行等のレジャーにお金を使った場合、その幸せ度は経年しても割と高いままです。言葉を変えると、「形を留めないもの」にお金を使うと幸せ度が上がります。

 

・幸せになるお金の使い方2つ目
『嫌だ!と感じる時間を減らすためにお金を使う』

 通勤、家事、単調な作業というのは、多くの人にとってはできれば少なくしたい時間です。不快を感じる時間を「U-Index」といい、この時間を減らすためにお金を使うのが幸せ度を上げます。

Unhappy(不幸せ)”、 ”Undesirable(望まない事)”、 ”Unpleasant(不快な事) をお金と使って解決できるなら、率先して解決してみるのもよいでしょう。

 

・幸せになるお金の使い方3つ目
『他人のために使う』

 引き寄せの法則などを読むと「他人のためにお金を使うとリッチになる」とありますが、これはスピリチュアルでなくとも脳科学・心理学的に至極まっとうな事です。寄付をしたりボランティア活動をすると、脳内の「報酬領域」の活動が活性化し、とても気分が良くなります。カナダの大学で行った実験では、被験者を2つのグループに分け、1つのグループには「この5ドルを夕方までに自分のために使って下さい」と指示し、もう1つのグループには「この5ドルを夕方までに自分以外の他人のために使って下さい」と指示を出しました。

そしてその日の夜に被験者に「その日の幸福度」を調査した所、「他人のため」にお金を使った方が明らかに幸福度が高かったのです。

 

サウジアラビアのアルワリード王子(4兆円を寄付予定)やアップルCEOのティム・クック(940億円を寄付予定)、伝説の投資家ウォーレン・バフェット(全財産の99%を寄付予定)といった世界の大富豪が、どうして自分の財産のほとんどを他人のために使おうとしているのか、理由がお分かりになるかと思います。

 

お金を稼ぐ事・溜める事と同じくらい、「どう使うか」にぜひ注意を払ってみて下さい。

 

参考文献:『幸せをお金で買う5つの授業』中経出版
エリザベス・ダン『明日の幸福を科学する』早川書房 ダニエル・ギルバート

 

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