イスラム教徒の「ハラール」が健康的!?アメリカでも行列の人気ぶり!

何を食べているのかを知り、良いものを提供する心が大事!

何を食べているのかを知り、良いものを提供する心が大事!

世界20億人いると言われるイスラム教の人口。イスラム教徒のことをアラビア語で「ムスリム」と言います。エジプト、中東、インドネシアの地域の大多数がムスリムです。そんなムスリムの人たちの食事には法律があり、イスラム法において合法なものの事を「ハラール」といい、非合法なもののことを「ハラーム」といい、最近では「ノンハラール」とも呼ぶそうです。そして最近では「ハラーム」ビジネスも盛んになっています。

そんな「ハラール」には2つの意味があります。1つ目はイスラム法で合法であること、そして2つ目は健康的・清潔・安全・高品質・高い栄養価を含んでいること。ハラールと呼ぶには「ハラール認証」を得ていることが必須で、そのハラール認証を受けるには、イスラム法に沿った基準を全てクリアしることは勿論、工場や施設内は清潔であることが前提となっています。イスラム法では問題ない屠殺処理をされた動物たちを、不衛生な方法で管理していたり、清掃が行き届いていない、環境が国内基準値を下回っている、と監査員が判断した場合は、ハラール認証を得ることができません。イスラム社会では自分が摂取するのにふさわしく良いものしか他人には与えない精神があるのです。これがハラールの源だと言います。

food shutterstock_113318500 ジョークでピザやハンバーガー、ドーナッツが主食だとイメージを持たれていたアメリカも(私も好きですが…)、今ではヘルシーでファーマーズマーケットが盛んなイメージへと変わりつつあり、カリフォルニアやヘルシー志向なニューヨークで「ハラール食」が人気で屋台に長い行列が出来るのだとか! 確かに健康的・清潔・安全・高品質・高い栄養価は現代の食世界では重要なポイントですね。

他の宗教を見ると10億人近くいると言われるヒンドゥー教徒は聖獣としている牛は絶対に食しません。町中に牛が沢山歩いています。私がインドへ行った時はゴミをあさっている牛も多くて少し驚いたのですが、道のどこを歩いていても車よりも必ず優先されていました。また案外世界のどこでも見かけるマクドナルドのメニューを調べてみると、その国の食事のことが結構よくわかることがあります。インドのマクドナルドではベジタブルバーガーが人気で大変混み合っていました。ちなみに食に対して意欲旺盛で「食べる」ということ自体を愛するイタリアではマクドナルドのお店自体とても少ないのです。面白いですね。

今はオーガニック思考の人たちも急増していたり、ベジタリアンやヴィーガンといった菜食主義者も以前より増えています。こうやって世界の「宗教の食事」や「伝統的な食事」、「食の主義」から、「健康的な食事法」などを見ると、私達人類にとって「食(食べる)」という行為は、人生の中で非常に大切なファクター(要素)なのだということがよく分かりますね!

参考資料:(日本ハラール協会)
http://www.jhalal.com/halal