木内麗子のイギリス HAPPY☆探し 第56回★英国の秋は収穫祭!

第56回★英国の秋は収穫祭!

鮮やかな紅葉が舞う秋。
イギリスのスーパーマーケットではハロウィン・グッズやお菓子が所狭しと並んでいますが、元来ハロウィンが行われる10月31日は古代ケルト人の暦で1年の終わりを意味し、秋の収穫を祝う日とされています。

そのためイギリスでは秋の農作物を収穫するイベント「収穫祭(Harvest Festival)」が各地で行われています。
なかでも秋の収穫物としてイギリス人に愛されているのが「リンゴ」。

 

古代種も含む2万種類ものリンゴが揃う「リンゴの収穫祭」も各地で行われています。

英国の気候にリンゴ栽培が合うからか、この国ではいたるところにリンゴの木が植えられており、街中でもサラリーマンや学生が、おやつにリンゴを食べ歩きしているのを目にします。
イギリスの家庭では、ジュース、サイダー(林檎酒)、ジャム、ソース、ケーキやタルト等の焼き菓子など、リンゴをさまざまにアレンジし、食卓を豊かに彩ります。

ちなみに英国産のリンゴのなかでも特に人気が高いのは「ブラムリー(Braeburn)」、「コックス(Cox)」、「エンパイア(Empire)」の3品種。イギリスではアップル・パイなど料理用として使われることが多い「ブラムリー(Braeburn)」は、なんと200年も前に誕生した品種なのだとか。

一年に一度の収穫祭のこの時期は、イギリスのウェールズ地方に古くから伝わることわざ「1日1個のリンゴで医者いらず(An apple a day keeps the doctor away)」さながら、秋のリンゴで収穫祭をお祝いしてみませんか?

 

種類も多く、値段も安い、イギリスのリンゴたち。その大きさは日本のものに比べるとかなり小ぶりで、握り拳程度の大きさです。たくさんの品種から「そのまま食べる用」と「料理用」の2種類に分けてリンゴを楽しみます。

 

新鮮なリンゴジュースの試飲は、収穫祭のイベントや、オーガニック・マーケットでも大人気。リンゴには腸の調子を整えてくれる食物繊維のペクチンも豊富!

 

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