第34回★イギリスのクリスマス・アイテム Christmas in UK
この時期、イギリスの街中や教会、家庭でよく見かけるのが、「クレシュ・ド・ノエル(Creche de Noel)」です。
これはキリストが誕生した家畜小屋のシーンを再現したミニチュアで、生まれたばかりのイエス・キリスト、聖母マリア、そして星に導かれ礼拝しにきた三人の博士などが再現されています。
本来は教会で飾る風習があったものの、徐々に家庭でも飾るようになったそうです。
「クレシュ・ド・ノエル」以外にも、ラテン語で「永遠の命」という意味を持つモミの木に、カラフルなボールのオーナメントを飾るクリスマスツリーも多くの家庭で見かけます。
特にこのボールの色にはそれぞれ意味があり、「白=純潔」「緑=永遠」「赤=キリストの血」「金と銀=キリスト気品」をあらわしているだそう。
そしてツリーのてっぺんに飾る星は、キリストが生まれたベツレヘムまで輝いた星を表しているそうです。
また永遠という意味が込められている丸い円のクリスマスリースも各家庭の玄関に飾られています。
キリストはベツレヘムの家畜小屋で生まれた説から、クレッシュにはロバや牛などのいろんな動物のミニチュアも並んでました。
キリストが今まさに誕生した場面のクレシュ・ド・ノエル。
家庭で飾るようになったのは17世紀頃と言われています。
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