第33回イギリスの迷信(British Superstition)
魔法使いが主人公のハリーポッターや、妖精や魔法使いが国家を築く指輪物語など、世界中を魅了するファンタジー作品が生まれる国イギリス。
そんなイギリスではおまじないの風習や迷信が生活に根付いています。
中でも一般的に年齢や男女を問わずよく使われているおまじないが、「タッチウッド(Touch wood)」。
直訳すると「木に触る」ですが、嫌な出来事があった時や縁起の悪い話をした後に、この言葉を唱えながら木や木製の物をコンコンと2度叩くと、不吉を追い払い自分に災いが降りかからないと信じられています。
日本語で言う「くわばら、くわばら」に似ています。
その由来は木に神が宿っていると信じられていたからとも言われています。
幸運なことが起こった時も、その幸運が逃げないように、同じく「タッチウッド」と言って木や木製の物を叩くそうです。
他にもてんとう虫が体につくと幸運がやってくる、黒猫を見るとラッキーなど、いろんな迷信も信じられています。
ちなみに日本だと黒猫が前を横切ると縁起が悪いと言われているのに、イギリスでは縁起が良いんですね。
所変われば縁起もかわるものなんですね。
イギリスでは鏡は人の魂が入っている不思議な力を持つ物と考えられているため、割れるととても縁起が悪いとされています。
日本でも鏡が割れると不吉なことが起こる前兆と言われています。
イギリスにはてんとう虫のグッズがいっぱいあります。
英語でレディバード(lady bird)と呼ばれ、その由来は聖母マリアのお使いと信じられてきたからだそう。
そのためとても縁起の良い物とされています。
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