第28回★ガーデン・ノーム
ガーデニングが盛んなイギリスでは、この時期色鮮やかな花々や野草、香り豊かなハーブなどが美しく咲いています。
そんなイングリッシュガーデンに佇んでいるのが、大地の精霊・妖精ガーデン・ノーム(Garden Gnomes)です。
ノームは地中に住み、財宝を守っているといわれていますが、太陽の光を浴びると石になってしまうのだとか。真っ白なヒゲと赤いとんがり帽子をかぶったその姿は、まるで童話「白雪姫」の中に登場する7人の小人のよう。
ちなみにノーム(Gnome)の語源は、ギリシア語の「知識・知恵」を意味するグノーシス(Gnosis)と言われており、ノームは 知識・知恵のある賢者とも言われています。もともとガーデン・ノームが生まれたきっかけはドイツが発祥で、19世紀後半にイギリスの貴族がドイツ土産の素焼きの人形を庭に飾ったことからガーデン・ノームが広まった言われています。
イギリスでは家のお守りとしてガーデン・ノームを置く人も多く、自然の中に夢幻的なノームが佇むことで、景観の表情がより豊かになるのだとか。
精霊や妖精を飾るイギリス流の庭園に、おとぎの世界に迷い込んだような……幸せな気持ちになれました♪
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