第106回★イギリスのクリスマス♪
華やかなイルミネーションが輝くクリスマス・シーズン到来。サンタやトナカイをはじめとしたクリスマスグッズがさまざまなショップで並んでいます。
この時期ならではの香りといえば、オレンジとスパイス。なぜクリスマスにオレンジ? と首を傾げたくなりますが、その由来はなんと3世紀頃に実在した聖ニコラスにまで遡ります。
日ごろから貧しい者、困っている者を助け、子供の守護聖人として崇められた寛大な聖ニコラスは、実はサンタクロースのモデルなのだとか。聖ニコラスは貧しさに困窮した父親とその娘達の家の煙突から金貨を投げ入れ、その家庭を救ったと言われています。その金貨が暖炉のそばに干していた靴下の中に入ったことから、クリスマスに靴下を下げる習慣が生まれたのだとか。
この話が由来となり、金貨ではなく当時高価だったオレンジを富の象徴として、靴下に入れる風習が始まり、今でもオレンジをクリスマスデコレーションに使ったり、実際にクリスマスの靴下(ちなみにイギリスではクリスマスの靴下はクリスマス・ストッキング! と呼びます)にオレンジを入れる家庭もあるのだとか。
イギリスではクリスマス当日は家族や親戚と家で過ごすのが一般的。
いつもは忙しい大切な人たちとの心の距離もグッと縮まりやすくなるクリスマス。
皆様特別な時間を楽しんでくださいね。
ハッピークリスマス!
イギリスのクリスマスパーティーに欠かせないのがクリスマス・クラッカー。こちらは英国王室御用達の「トム・スミス(Tom Smith)」のクリスマス・クラッカー。「トム・スミス」は創業1847年のクリスマスクラッカー&ラッピングペーパーの老舗です。まるで大きなキャンディーのようなクリスマスクラッカー。パーティが盛り上がること間違いなし♪
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