「神社に参拝する前は、肉食を控えた方がいい」という話を聞いたことがありませんか?これは大きな神社の神職が、祭事の前などに行う「潔斎(けっさい)」から来ている考えです。
潔斎とは何か
祭りの語源は「マツ」。すなわち祭りとは、潔斎をしながらひたすら神の出現を待つことでした。
伊勢神宮などの大きな神社では、大きな祭りの前に、神職は「参籠(さんろう)潔斎」といって数日間、神社にこもります。そして肉や酒、お茶などの嗜好品を断ち、与えられたものだけを食す「物忌み(ものいみ)」を行います。飲み物は白湯(さゆ)だけとなるようです。
このような潔斎を通して、神様と同じ食事を長く続けることにより、心身が清らかになり、その人自身が次第に神に近づく……とされています。そのため大きな祭事であるほど、参籠潔斎の期間が長くなるのです。
大事な参拝前は、潔斎を意識しよう
神職ではなく参拝者であっても、少しでも心身を清め、神様と通じやすくなりたいものです。ですから参拝前は生活の中に潔斎を取り入れ、食事はできるだけ「神様と同じ食事」に近づけるといいでしょう。
参籠潔斎時は食事以外に、神職は白衣を身につけ、白い寝具で就寝します。このことから、参拝日の前日の寝巻やシーツは、白色のものを選ぶといいでしょう。
朝の禊(みそぎ)も有効です。参拝日の朝に、全身を水で清めます。このときに石鹸やシャンプーは使わないようにします。
また参籠潔斎時は、無駄な情報を取り入れることも禁止されます。テレビやインターネットはもちろん、読書もできません。
ですから本格的な潔斎をしたいのであれば、こうした情報源から極力離れ、瞑想をするなど静かな時間を増やすといいでしょう。
これらのことを意識した上で、前日や当日の食事は、神様と同じ食事に近づけることを心がけます。本気度が高い人であれば、1~2日ではなく長期間それらに取り組み、心身の清らかさを高めることがお勧めです。
神様と同じ食事とは
さて、「神様と同じ食事」とは、どのようなものでしょうか。
伊勢神宮では神様に、朝晩、神様の食事である「神饌(しんせん)」が捧げられます。その内容は、ご飯、御塩、御水が基本で、それ以外に魚、海藻、野菜、果物など、海の幸と山の幸が加えられます。これらが「神様の食事」といっていいでしょう。
参拝前に最も避けたい食材は、「四つ足動物の肉」。すなわち、豚肉や牛肉です。それ以外に酒、コーヒー、タバコの嗜好品も避けた方がいいものになります。
胃がもたれるような、過度に火を使う揚げ物、スナック菓子なども、控えた方がいいでしょう。
神饌には、ご飯など火を使う食べ物も含まれますが、それらは清浄な「忌火(いみび)」を使って調理されています。一般的な家庭で使われる火とは違ったものです。
ですからご飯以外は、主に火を通していない、自然のままの食べ物を選ぶと良いのです。
本気の神社参拝前は、潔斎を意識しよう
きっと神社の神様方も、潔斎を行なったあなたの真剣さや本気度を、温かく認めてくれることでしょう。
潔斎を長く行えば行うほど、そしてそれが日常として定着するほど、神様の波動に近づけるはずです。
早速今日から、日々の食卓を「神様の食事」に近づけてみてはいかがでしょうか?
全て完璧に行う必要はありません。まずは肉食を減らすなど、無理なくできるところから挑戦してみてくださいね。



















