東洋占術の年運の切り替えは、2月4日の立春から!
毎年1月1日から新しい年がスタートし、年賀状にはその年の干支(えと)が使われますね。2023年は卯年ですから、多くの人がウサギのイラストを使用したことでしょう。そのため元旦になると同時に卯年がスタートしたと感じて、運が切り変わった気分になるかもしれません。しかし、1月1日というのは、あくまでも人間が決めたグレゴリオ暦による区切りであり、占術による運気の切り替えとは、まったく関係のない日なのです。
四柱推命や九星気学などの東洋系の占術で、新しい年がスタートするのは、毎年2月4日の立春です。2023年は4日の午前11時42分が、正式な立春の時刻です。実際に卯年に入るのもこの立春であり、2月4日11時41分までは、まだ寅年なのです。年運の切り替えのために、2月3日の節分で、年越しを祝うのですね。
四柱推命による2023年の運勢は?
では、四柱推命による2023年の運勢は、どうなっているのでしょうか? 2023年の星は、「癸卯(みずのとう)」です。2月4日11時42分に、「壬寅年」から「癸卯年」へと切替わります。「癸」は五行の中の陰の水で、雨粒や露、水蒸気などの細かい水滴を表します。「卯」は兎であり五行では陰の木で、弱く見えて勝ち気で一本気で、社交好きな性質です。幸いなことに、水と木の相性は大変良く、この一年は順調な流れになると考えられます。
水は愛情を、木は知識や交流を司ることから、会話を通して人とつながることの大事さが強調される年になるでしょう。ちなみに2022年の「壬寅」も、同じく水と木の組み合わせで、人とのつながりが大切な年でした。
ただし「癸卯」は陰干支であり、昨年よりも地道な流れです。大勢でワイワイ楽しく話すというムードではなく、SNSを通して小さな交流を重ねるような、内面にこもるイメージが強くなります。水は感染症を広げるイメージがあることから、2020年から続いているコロナ禍は、2023年も細々と続く傾向が見受けられます。それでも、壬の大水とは違って、癸は植物に乗る小さな水滴であり、爆発的な増加は抑えられるように思います。ただしそれ以外の病が細かくちょこちょこ出てくる可能性も、考えておいた方がいいでしょう。
2023年は、どのような人に幸運が訪れるのか。
「癸」は弱く冷静に見えながらも豊かな感情を宿し、身近な人や弱い人への慈愛心を持つ星です。そうしたことから、2023年に幸運をつかみやすい人とは……あまり自己主張をせず控えめで、身近な人や困っている人に対して献身的なタイプの人です。人の話をよく聞いて理解を示したり、小まめに連絡を入れたりする親切さを発揮できる人や、楽しい情報を自ら積極的に人々に回していく人も、幸運をつかみやすいといえるでしょう。
個人の運勢は、主に日干で判断する
四柱推命は基本的に、五行のバランスが取れることを良しとする占術です。「癸卯」がプラスと出るかマイナスと出るかは、個人が持つ命式によって変わります。単純な見方をすれば、命式の中の最も重要である日干が、「甲(きのえ)」か「乙(きのと)」の人が、最も良い年であるといえます。「壬(みずのえ)」と「癸(みずのと)」の人も良好です。自分のパワーが高まり、能力を発揮できるでしょう。
しかし全体のバランスを見る必要がありますので、気になる方は、自分の命式を専門家にみてもらうことをお勧めします。本当の年運の切り替わりは、2月4日11時42の立春である…そう意識して、過ごしてみてください。あなたの2023年の運勢が、楽しく幸福な出来事にあふれる、素晴らしいものになることを願っています。
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