西洋占星術による2023年の運勢は/星の動きを細かく見ながら、社会的な運勢をチェックしよう~

西洋占星術

もうすぐ2022年が終わり、2023年がやってきます! この1年間でコロナ禍は回復の兆しを見せ、ようやく日常生活が戻ってきた……と感じる人が多いのではないでしょうか。同時に物価の急上昇により、経済的に苦しさを感じる人も増えたかもしれませんね。

来たる2023年の西洋占星術による星回りは、どうなっているのでしょうか?

西洋占星術で1年間の運勢を占う際には、木星よりも遠い星の、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の5惑星を中心に使います。

その中でも「幸運度」は幸運と拡大の星・木星を中心に判断し、「試練度」は試練と重圧の星とされる土星を中心にして判断します。そのため年運を占う際には、木星と土星の動きが重要になるのです。

それを踏まえて、2023年の星回りと運勢がどのようになっているのかをみていきましょう。

2023年の星の動きはどうなっている?

2023年は、3つの惑星が2つの星座をまたがります

木星は、1月1日は既に牡羊座の1度台に入っています。そして5月17日2時21分頃に、牡牛座に移動します。木星は社会の雰囲気に大きな影響を与えますから、この木星牡羊座期間と木星牡牛座期間は、流れが大きく変わるでしょう。

重圧感を持つ土星は、序盤は水瓶座を運行し続け、3月7日22時35分頃に、魚座へと移行します。

この2023年の星回りで特筆すべきなのは、破壊と創造という強力なパワーを持つ冥王星の星座移動です。冥王星は2008年からずっと山羊座を運行していて、星座移動はまさに15年ぶり!ようやく水瓶座に入るのですが、2023年はあくまでも一時的です。

3月24日0時24分頃に水瓶座に移動し、約2か月半後の6月11日15時16分には、再び山羊座へと戻ってしまうのです。

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しかし一時的ではあっても、2024年から本格的に訪れる「冥王星水瓶座時代」の、プレステージになるといえます。冥王星水瓶座時代には、一体どのような流れが訪れるのか……この約2か月半の間に、ある程度は見極めることができるでしょう。

このように、木星、土星、冥王星という重要な星々が、星座を移動する2023年。特に冥王星の働きが大きく、人々は「新しい時代の訪れ」を実感する年になりそうです。特に水瓶座は風星座ですから、2020年末に訪れたといわれている「風の時代」を強化することになります。

2023年の社会的な運勢はどうなっている?

星座移動以外の2023年の星回りの特徴を挙げると、ある程度長く、土星と海王星がそろって魚座を運行すること、そして同じくある程度長く、木星と天王星がそろって牡牛座を運行すること……という2点です。

冥王星も10か月間近くは山羊座を運行することを考慮すると、5惑星が長いこと、マイナス星座を運行し続けることになります。

マイナス星座は、外の世界よりも内面を重視する傾向があります。ですからスカッと爽やかだったり派手に活動したりする雰囲気ではなく、仲間と和気あいあいと過ごす人達が増えたり、心を大事にする生き方について多く語られたりと、「心」や「情」を大事にする雰囲気が強まるといえます。

木星は、流行も司ります。牡羊座はプラス星座ですから、木星が牡羊座を運行する5月16日までは少し雰囲気が違い、「自分自身」にスポットが当たります。周りの人よりも自分はどうなのか、自分が何をしたいのか、それを優先したいという意識が人々の間で広まるでしょう。パワーのある人ほど、単独行動に出る気配があります。

木星は幸運と保護の星ですから、その派手なアクションは多くの人に感銘や感動を与えたり、社会を活気づけたりできるでしょう。

ですから木星牡羊座の期間は、フットワークを軽くすることが大切です。斬新な世界を築いたり、今までになかったものを生み出したりすることも、プラスに働きます。人目を気にせず自由気ままに動いた方が、自分や周りに好影響を与えるのです。

しかし5月17日に木星が牡牛座に移行すると、雰囲気は様変わりします。

牡牛座はおっとりしたマイナス星座。ですから積極的に活動するより、マイペースでゆったりと過ごすことにスポットが当たります。何かを生み出すことより、今あるものを守ることが重視されます。また食べ物にスポットが当たり、外食産業は活気づくかもしれません。

しかし運気のベースを司るのは、いつでも冥王星です。冥王星が山羊座を運行している2008年頃から、現実を重視し規律に沿って真面目に進むことを良しとする風潮が強まっています。

たった2か月半の間ではありますが、それがようやく水瓶座へと抜けるのです。

冥王星が水瓶座に移行すると、こうした山羊座が持つ厳しい価値観は、驚くほど緩くなると予想しています。水瓶座はエキセントリックな性質を持つ星座であり、常識を覆すことが良いという性質を、強く持っているためです。

かなり前に「不倫は文化である」という言葉が広がりましたが、まさしくそれを体現する流れになると考えられます。ここから本格的に、「風の時代」がスタートするといえるでしょう。

そうした中で、幻想的な力で陶酔に導く海王星は、現実的な星である土星と一緒にほぼ魚座を運行します。ふわふわした感覚で神秘的な世界を求めるのではなく、「本当に、そんな不思議なことがあるのかもしれない」という現実的感覚を絡めつつ、精神的な世界を見る姿勢が出てきそうです。

同時に占いにもスポットが当たり、西洋占星術や四柱推命など、しっかりとしたロジックを持つ占いが注目されることが考えられます。

どちらにしても、「神様は本当にいる」「運気を上げることが大事である」という神秘的思想は、今まで以上に肯定的に受け止められるでしょう。

変化と改革の星・天王星は、5月後半以降からは木星と共に、そろって牡牛座を運行します。同じ星座内でも重なるほどには近づきませんが、天王星が木星の拡大の力により、パワーを強めることは確か。ただ安定を求めるより、「積極的な改革で、状況を好転させる」という流れになると考えられます。

冥王星が星座移動をする前後は、大きな災害が生じる可能性があります。ですから3月24日前後と6月11日前後は、特に防災意識を持つように心がけましょう。

トータル的にみると、久しぶりの冥王星の星座移動があり、それ以外にも木星、土星が2星座にわたって運行することから、一年間を通して一貫性の少ない、変動の多い運勢になるといえそうです。

どのような流れも前向きに受け止めよう

いかがでしたか? どのような流れが訪れたとしても、希望を持って1日1日を大切に過ごしていきましょう。

これから訪れる2023年が、皆様にとって素晴らしい年になることを願っています。

  

  

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