苦しみを生まない愛し方【愛と依存の違い】~愛されるための基礎知識 ③

こんにちは。ヒーラー・女のしあわせ研究家の珠艶です。

人を愛するって簡単なようで難しい。
相手を生かし、自分も生きるようバランス良く愛さなければ、愛が短命に終わってしまったり、「愛してるのに苦しい」という結果になってしまうこともあるからです。

これは恋愛だけでなく、夫婦の愛や、親子の愛においても共通のテーマ。
もっと言えば、社会における愛や、国と国と言った人類愛にも通じることではないかと思います。

だからこそ、「人を愛すること」には、人間性や、霊性を成長させるための様々な学びが詰まっています。
愛は、私達人間に与えられた「大いなる課題」なのかもしれません。

シリーズ3回目、今回は「愛と依存の違い」についてお話したいと思います。
これも似て非なるもののようで、実はすり変わりやすい意識の一つ。

今まさに愛に悩める方や、愛に関心のある読者の皆様とご一緒に考えて行けたら幸いです。

 

■ 「依存」とは何か

好きという気持ちは同じでも、「私に与えて欲しい」という期待が過剰になると、「愛」は「依存」に変化しやすくなります。

そこで問題なのは、いつしか与えてもらうことを「当たり前」と感じるようになってしまう人が多いこと。

そうなってからは、もう自分では頑張れず、相手にすがるようになるか、「もっとして欲しい」と依存がエスカレートするようになります。

また、困ったことに依存する人には、依存されている人の負担を考える余裕がありません。
何故かと言うと、自立が出来ていないため、本人は常に生存の不安でいっぱいだからです。

そのように依存は、人と人のギブ&テイクのバランスを崩し、結果、苦しい関係を作ってしまいます。
これは男女関係にも起こることですし、親子にも、社会にも、形を変えて起こりうることでしょう。

 

■ 「愛」が「依存」に変わりやすい人の傾向

「愛」が「依存」にすり変わりやすい方には、いくつかの傾向があります。

一つは、「愛されている」と感じるセンサーが、物やお金を与えてもらうことに偏っている人。
そういう方は、「楽できることこそ幸せ」と思っていて、例えば婚活でも、男性の年収やステイタスにこだわる方が多いようです。

反対に、実力以上の頑張り方をして来た方。
つまり、無理して「自立した女」を演じてきた人です。
そういう女性ほど好きな人が出来ると、決壊したように相手に依存してしまうケースがあります。
それに耐えうる相手ならいいですが、そうでない場合、「こんなはずじゃなかった」と思われてしまうでしょう。

また、親御さんから甘やかされ過ぎてしまった方。
中でも、「与えてもらって当たり前」の底辺が高く、他人にもそれを求めてしまう人です。
そのような方は、当たり前と思うことの多くが「依存」であることに、なかなか気付くことが出来ません。

反対に、幼少の頃、充分な愛情を得られなかった方。
「自分は寂しい思いをしたのだから、もっと愛情を欲していいんだ」という思いが、強い依存を生むケースもあります。
そのような方の中には、相手が大変であることがわかっていても、「もっともっと」と自分をコントロール出来なくなる人もいます。

このように、「依存体質」は、意識の偏りや過剰な無理、何かが行き過ぎてしまっていることから作られやすいと言えます。

 

■ 相手を「依存」に導いてしまう人もいる

一方、好きな人を自ら「依存」に導いてしまう方もいます。
その多くは、相手に過剰に気を遣い、何でもかいがいしくやり過ぎ、必要以上に甘やかしてしまう人です。

例えば女性が、健康な男性に対しそれを行ってしまうと、やっかいなことが起こります。
何故なら、男性の自立心を萎えさせてしまうからです。

危機感を感じた男性は、反発して逃げ出すでしょうし、プライドが折れてしまった男性は、過剰に依存するようになります。

人によっては働かなくなったり、いじけて迷惑をかけるようになる男性も。

男性を依存させてしまいがちな女性は、「愛される自信が持てない人」が多いかもしれません。
「嫌われたくない」という思いが、過剰な甘やかしを生んでしまうのです。
これは、筆者自身も過去に経験があること。若い頃、それが原因で離婚になってしまったこともあります。

また、親子関係においても、成長してからの過剰な甘やかしは、依存体質の我が子を作る原因になると思います。

甘やかし過ぎは「支配」と同様、親子の共依存を生む可能性もあります。

 

■ 円滑な愛情関係は、それぞれの「自立」がテーマ

勿論、世の中には、守ってあげる必要がある人もいます。
子供やお年寄り、ご病気の方などは、親御さんや身内の方、もしくは社会がサポートするべき存在でしょう。

しかし、健康な大人同士の愛情関係においては、それぞれに「自立の意識」がないと、バランスを崩し決裂してしまうこともあります。

依存されていた方がギブアップするケースもあるし、意外に思うかもしれませんが、依存していた方が苦しくなってしまうケースもあります。

何故なら人は、大なり小なり自立心を持たないと、「達成感」を得にくくなるから。依存する方が一見楽なようですが、その代償にむなしさが生まれてしまうことがあることも知っておいた方がいいかもしれません。

 

■ 愛は、「自立」を促し受け入れること

宇宙は、それぞれ自立したエネルギーの循環で成り立っています。
それは、人間の円滑な愛情関係にも同じことが言えるのではないでしょうか。

愛があるからこそ、相手の自立を促し受け入れる。

それには「信じる力」が必要ですよね。

もし、強い意思を持って、「自立し合う愛情関係」を目指すことが出来たなら、お互いの間に、過剰な期待や、過剰な負担は少なくなるでしょう。
その結果、苦しみから解放され、日常の小さなことにも感謝や、幸せを感じられるようになるでしょう。

 

レボルシオン仙台
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