罪悪感と羞恥心~間違った心の声を手放そう~「私なんか大した存在じゃない」という思いとは~

罪悪感

罪悪感と羞恥心

私はサイキックアビリティーを使った個人カウンセリングを行っています。

その時にお客様の話を聞きながら、罪悪感と羞恥心、どちらがより強いかをリーディングで確認していくことがあります。

お客様によっては罪悪感と羞恥心がともに強いこともありますが、特にどちらに傾いているか確認することで、その人が繰り返す生きづらさの解放のヒントを見いだせることがあるのです。

 

子供時代の「期待に応えられなかった」という体験

罪悪感も羞恥心も、子供時代の親との関係や家族関係、学校など社会のなかで「期待に応えられなかった」体験をすることから生まれます。

幼いあなたは等身大の振る舞いをしたに過ぎなかったのですが、期待に応えられない体験をすることで、「私なんか大した存在じゃない」という思いを抱くようになります。

そして「私なんか大した存在じゃない」という思いが「見捨てられる」恐れにもつながり、成長するうえでの健全な自尊心の発達に影響をもたらします。
それは間違った心の声となり、大人になってもあなたを苦しめ続けるのです。

罪悪感

 

罪悪感が強い人、羞恥心が強い人

リーディングを行っていると「期待に応えられなかった」ことから罪悪感が強まるか羞恥心が強まるかは、どんな親に育てられたかより、生まれ持った気質や、兄弟がいれば兄弟の影響も大きいように思います。

傾向としては罪悪感が強い人は責任を負う立場、ハードワーカーになりやすく、人のためまわりのために頑張り抜いてしまう傾向があるようです。
NOと言わないその姿勢は、決してバランスの良いものではなく、そのバランスの悪さを利用されますます重責を背負わされることもあります。

しかしその流れを変えることは容易ではありません。
期待に応えられない自分を体験することが怖いのです。

そして羞恥心が強い人は、基本的には人間関係においてその傾向が強く現れます。
親しくなるほど自分をさらけ出すことに怖れを抱くのです。

子供時代に芽生えた「私は期待に応えられなかった。私なんか大した存在じゃない」という思いは、羞恥心の強い人にとって“人と深く関わることで拒絶されてしまう”怖れと繋がります。
そして「自分などどうせいなくてもいい存在なのだから、拒絶される前に深く関わることを避ける」ようになるのです。

羞恥心の強い人は人間関係を深めることに怖れを抱き、あるところまでくると距離を置いてしまいます。
「自分をわかってほしい、本当の自分を知って欲しい、ありのままの素直な自分を出したい」という強い心の叫びを抱えながら。

また、「自分には価値がない」という思いによって罪悪感が強い人は頑張り抜きますが、 羞恥心が強い人は、少し取り組んだだけですぐに諦めたり投げ出す傾向があるようです。
それによってますます孤立し、自己評価は下がります。
しかし罪悪感が強い人も自己評価は低いままなのです。

「ありのままの自分を出したい」という思いは罪悪感が強い人も抱えています。
しかし羞恥心の強い人はこの心の叫びを大変ダイレクトなものとして意識で受けとめます。
自分がこのことで苦しんでいることを、より自覚できるという面があるのです。

 

罪悪感、羞恥心を手放していく

罪悪感が強い人は、期待に応えられないことや、 時には相手をがっかりさせることなく生きていくことは誰しも出来ないことを受け入れましょう。
あなたの気持ちや限界に素直になり、等身大の自分に安堵していいのです。

期待に応えられないことを恐れ頑張り抜くのではなく、 「あー、期待に応えられなかったな」と罪悪感を感じることを自分に許可するほうが、自己価値は高まります。

NOと言うことが苦手なら、まず愛情や感謝を先に伝えてから毅然とNOと言うようにすると流れが変わっていくでしょう。

それを行っても、あなたは決して見捨てられません。

むしろ、あなたは周囲からもっと大切にされるはずです。
それは限界のある自分を受け入れ、大切にする行為だからです。
自分を大切にしない人は周囲に利用されたり軽く扱われたり、時に酷い扱いを受けることがあります。
そこに愛はないのです。

そして羞恥心を少なくしていくためには、自分のなかにある「恥ずかしい」「嫌われてしまう」という思いは過去の出来事からあなたの頭の中で作られたドラマであり、世界や人を正しく見ているわけではないことをよく理解する必要があります。

あなたが思っているより世界や人は優しく、多くの事を受容できる面を持っています。
あなたが深く関わることを恐れて人と距離を置く時、相手は「変な人だな」「壁を感じるな」「嫌いだな」とは必ずしも思っていないかも知れません。
「あの人は繊細なんだな。だったら、それを尊重しよう」と思っているだけかも知れません。

やはり恥ずかしくても自分を出していくこと、明らかにしていく挑戦をすること。
そうすることで、羞恥心の強い人が最も願う「ありのままの自分を受け入れて欲しい」という思いは満たされていくのです。

 

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