さて今回も引き続き、免疫を高めるために普段から食べておくと役に立つ食品類についてご紹介したいと思いますが、
今回のテーマは「お米」です。
お米といえば、今更取り上げるまでもないような、基本中の基本の当たり前すぎる食べ物。といったイメージを抱かなくもありませんが、
はたして本当にそうでしょうか。
この、古代から世界中で食べれてきた食べ物は、西洋の食文化の影響もあり、結構軽視されていたりするのではないでしょうか。
特にこのところ、パレオダイエットなる高たんぱく質中心の食事が、ダイエットにも効果的ということでひとつのブームのようになり、
「米? ああ炭水化物ね。太るからダメダメ!」みたいな風潮もちらほらうかがえます。
果たして、実際のところはどうなのでしょう。
インドでは、米は何世紀にも渡り、「多産」「富」「健康的な体」といった、縁起のよいものの象徴とされてきました。
実際、古代の祭司たちは、米の粒を礼拝や儀式に欠かせない材料として、新婚夫婦に米をまき、健康的な子孫が授かり、家庭が繁栄するようにとその夫婦を祝福するのが慣習となっています。
さて、そんな昔から食べられてきた由緒あるお米は、本当にダイエットの天敵なのでしょうか?
アーユルヴェーダでは、お米についてどんな見方をしているのでしょうか。
★どんな体質でも、一年中食べることができる穀物・米
アーユルヴェーダでは、西洋の栄養学のように食べ物の栄養価だけに過剰に焦点を当てず、その食べ物は消化が簡単かどうか、また、日々食べるものとして持続可能なものなのかどうか、といったことも考慮します。
それに加え、その食品のより深い性質や、調理方法なども配慮し、さらには米の品質だけにとどまらず、誰がそれをいつ食べているかといったことも考慮にいれます。
実際アーユルヴェーダでは、体のさまざまな不均衡を治療するために、米ベースの食事がよく使われています。
例えば、米とムング豆の組み合わせは、アミノ酸、ビタミン、ミネラルのすべてが含まれ、さらには脂肪代謝も促進させることのできる栄養価の高い理想の食事とみなされています。
このように米は、一年中、どんな体質の人が食べてもいい食品リストのナンバーワンを獲得している食べ物ではありますが、もう少し込み入った話をすると、米でも白米を食べたほうがいい場合と、玄米を食べたほうがいい場合のときがあります。
そのあたりについても触れておきましょう。