蛇口の水をすぐ飲むと、体に毒!? ~インドの神秘家・サドグルによる「ナチュラルな体浄化法」 part.2~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 156

サドグル

前回では、「体の72%は水分のため、特に注意が必要」で、そのためにできる具体的なアドバイスをご紹介しました。

今回は、地要素(食べ物)と空気要素についてのサドグルのアドバイスをご紹介したいと思います。

***

 

〈サドグル〉:

次に重要なのは食べ物です。
これは12%を占める「地」(要素)です。
12%という量は、結構な量ですよね?

食べ物がどのようにしてあなたの中に入るのか、そして誰の手から来るのか、その食べ方、アプローチ方法、こういったことはすべて重要です。

その次は6%の「空気」です。
その6%中、呼吸は1%以下で、残りは他所に存在しています。

あなたに子供がいる場合は、少なくとも月1回は、映画館ではないどこかへ連れていくことが重要です。
(解説:インドでは娯楽といえば定番は「ボリウッド映画」のため、サドグルはこういっています。)

サドグル

(ボリウッドムービー)

ここで繰り返しますが、映画館という場所は、ナンセンスのすべてを呼吸することになるからです。
空気は、音だけで影響を受けます。
また、意図や感情、スクリーン上で起こるすべてのゴミ、人間の心、暴力、性、貪欲、あれこれを反映したゴミ。

こういったゴミが、映画館内の限られた空気に、多大な影響を与えています……。

(→余談ですが、インド生活時代にインドの友人に連れられて昔からあるローカルな映画館に一度行ったことがあるのですが、スクリーンに映し出される、現実には絶対ありえなさそうな脳天気なストーリーがボリウッドダンスとともに繰り広げられ、それを見ている観客の異様な熱気にあてられてぐったりしたことがあります。(笑))

なので、子供を映画に連れて行くかわりに、川へ連れて行き、泳ぎ方を教えたり、山に登ることを教えてください。

「山はどこにあるんですか? ヒマラヤは遠く離れてますよ」などときかないでください。
小さな丘でさえ、あなたの子供にとっては山です。
ちょっとした岩でさえもね。
そうじゃないですか?

ただ山に行って登り、座るだけのことを、子供たちは大いに楽しむことでしょう。
そして子供たちもあなたも元気になります。
何より、あなたの体と心はいつもとは違った機能をするようになります。
そして最も重要なことである創造主の創造物に触れることができます。
自分で作ったゴミにではありません!
確かに今は快適かもしれませんが、それがすべてではないのです……。

ですから、レストランやら映画館といった場所に行く代わりに、少なくとも月1回、山に行く分には、費用などかかりません。
ご飯を持っていき、好きな方法で食べればいいのです。
お金をかける必要はありません。
バスや車さえも使わず、自転車でいくのもいいでしょう。

太陽、空気、良質の水を得て、帰ってくることがとても大事です。
そうすればあなたは、とても自然な方法でブッダシュッディをやっていることになります。
さすがに究極のブッダシュッディとはいえませんが、いくつかのブッダシュッディをやっています。

都市に住んでいれば良い空気がいつも手に入るとは限りませんが、水と食べ物に関しては自分で注意することができます。

……そして、あなたの中にはどんな「火」が燃えていますか?

太陽の光は、まだ純粋なままで、汚されていません。
そうじゃないですか?
幸いなことに、誰も太陽の光を汚染することはできません。

毎日、体に日光を浴びてください。

あなたの中ではどんな火が燃えていますか?
貪欲の火、憎しみの火、恨みつらみの火、怒りの火でしょうか。
愛の炎、思いやりの火でしょうか。

どんな火ですか?

あなたがそれを大事にするなら、身体的そして精神的な幸せ状態は自動的に自然な方法でケアされるので、心配はいらないのです……。

サドグル

(どんな火が燃えてる?)

***

 

サドグルのアドバイス、いかがでしたでしょうか。

私たちが普段から気をつけるべき、水、空気、地、火について、ご理解いただけたのではないでしょうか。

健康とはそもそも、何も特別にお金をかけなくても得られるもので、やはりここでもポイントになるのは「自然との繋がりを持つこと」の大切さです。

***

◎次回は、銅製の容器に入れておいた水の効果について、ちょっと触れておきたいと思います。

 

《村上アニーシャ さんの記事一覧はこちら》
https://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3/?c=73188

 

(トップ画像/おすすめ:月1の山道歩き)