幼い頃から惹かれていた「カード」の世界
私は幼い頃から、「カード」という存在に心惹かれていました。それに気づいたのは最近のことですが、小学生向けの本に付録として付いていたカルタやトランプ、はさみで切って使うカードなど、どれも私にとっては宝物のようでした。手に取るだけで胸が高鳴り、遊びながらも何かを受け取っているような感覚がありました。
お正月には親戚と百人一首を楽しんでいた記憶もあります。そこに描かれた人物の表情や色彩、全体の雰囲気から伝わってくるものがあり、幼いながらに不思議な感覚を覚えていたのです。絵柄や言葉が、静かに私の心に影響を与えていたのでしょう。
まさかその「カード」と、プロとして長く関わることになるとは思ってもみませんでした。本格的にカードを扱うようになってから、気づけば十八年が経ちます。長年触れていても、カードの世界は奥深く、今もなお謎に満ちていると感じています。
カードとともに紡ぐ日々のメッセージ
YouTube動画「イーリスCARDTHERAPY」は、10月9日で九周年を迎えます。毎日更新を続けており、自分でも驚くほどですが、それだけカードと触れ合うことが好きなのだと思います。
現在、特に気に入っているのは、ドリーン・バーチュー博士の「マジカルフェアリーオラクルカード」と、ジョン・ホランド氏の「サイキックタロットオラクルカード」です。どちらも講座を受講し、リーディングの方法が私の感覚に合っていると感じています。
サイキックタロットは直感力を重視するカードで、ガイドブックに頼らない読み方を続けています。動画を始めた当初は、ガイドブックと異なる解釈に対してご意見をいただくこともありましたが、今では自信を持って、私自身の感覚を信じてお届けしています。
そして今年10月1日からは、オリジナルの「イーリスアニマルオラクルカード」を朝の番組「モーニングメッセージ」で使用しています。AIの力を借りて、浮かんだイメージを伝え、イラストを描いてもらいました。わずか三日ほどで完成したことは、今でも不思議に感じています。市販のやや厚めの紙に自宅のプリンターで印刷したものですが、十分に伝わると信じて、堂々とお届けしています。
カードは心に寄り添う癒しのツール
世の中には多くのタロットカードやオラクルカードが存在しますが、やはり「相性」があると感じています。それは、作者やイラストレーターの方のエネルギーも関係しているのかもしれません。私はドリーン・バーチュー博士のカードをほとんど所持しており、引退された今も、宝物として大切に使用しています。
皆様にお伝えしたいことがあります。辛い時、悲しい時、寂しい時には、ぜひご自身でカードを引いてみてください。オラクルカードは、優しく寄り添ってくれるものが多く、心に響くメッセージを届けてくれます。
質問をして受け取ることで、心が少しずつ整っていくのを感じられるでしょう。タロットカードの場合は、心が不安定な状態では正しいカードを引きにくいこともありますので、穏やかな気持ちで向き合うことをおすすめします。
九年前、オラクルカードを広めたいという強い思いから活動を始めました。当時はまだ認知度も高くはありませんでしたが、今では自分自身でカードを制作できるようになり、その喜びは大きなものです。次なるカード制作への想いも、すでに胸の内に芽生えています。
カードにはさまざまな説がありますが、私は「その人を元気にするためのツール」だと考えています。絵柄や色彩も含めて、すべてがメッセージであるということを、ぜひ知っていただきたいのです。
日々の仕事でもカードを使用していますが、心が疲れている時ほど、カードからのメッセージは深く癒してくれるものです。カードとともに暮らす日々は、静かで、力強く、そして優しい時間です。




















